2008年5月16日金曜日

Patents for Decreasing Diabetes

Patents for Decreasing Diabetes:イノベーションの阻害原因・糖尿病蔓延防止の特許発明
弁理士 佐成重範 Google検索SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog Yahoo/Sharpのインターネット・TV連携(2008-5-16記事)

 イノベーション促進の知財研究が活発であるが、イノベーション阻害原因の最たるものは、人材活力を減殺する糖尿病合併症の蔓延である。その防止について関心が高まり、糖尿病関係の特許公開も活発である。その事例(SANARI PATENT要約)を考察する。

1. 第一三共「新規セルコスポラミド誘導体」(公開日2008-5-1)
良好な血糖値低下作用を有し、糖尿病の治療薬・予防薬において有用である新規セルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩またはそのエステルに関する一般式を提供する。

2. 中外製薬「代謝調節剤として有用なマロニル-CoA脱炭酸酵素阻害剤」(公開日2008-5-1)
マロニル-CoA脱炭酸酵素の阻害によって調節される疾患の治療に有用な、「新規化合物」、「それらのブロドラッグ」、「薬学的に許容される塩」、「そのような薬学的組成物」を提供する。

3. カネカ「血糖値上昇抑制剤」(公開日2008-4-17)
安全な食品素材由来である血糖値上昇抑制剤およびその製造方法および組成物を提供する。(シソ・perilla Frutescensを素材とする。)

4. 伊藤園「成長ホルモン分泌促進用組成物」(公開日2008-5-8)
安全性の高い成長ホルモン分泌促進用組成物、血糖値上昇抑制用組成物、およびこれら組成物を含有する飲食物を提供する。

5. 三洋電機「血糖値測定装置および血糖値測定方法」(公開日2008-5-8)
血糖値測定装置を小型化し、かつ非侵襲として容易な測定を可能にする。(被測定部位に、グルコ-スによる吸収率の高い近赤外レ-ザ-と、グルコ -スによる吸収がない可視線とを透過させる。)
6. イ-エヌ大塚製薬「糖尿病または血糖コントロ-ル用栄養組成物」(公開日2008-4-24)
糖尿病患者の血糖コントロ-ルおよび合併症予防に有効で、かつ十分な栄養管理を実施でき、風味も良好な糖尿病または血糖コントロ-ル用栄養組成物を提供する。

7. アステラス製薬「リン酸化-脱リン酸化反応検出用基質群およびそれを用いた検出方法」(公開日2008-5-8 )
プロティンキナ-ゼまたはプロティンホスタファ-ゼの反応性を簡便に測定できる手段を提供する。

8. 大日本住友製薬「インド-ル類およびそれを含む医薬組成物」(公開日2008-5-8)
経口吸収率のよいべ-タ3-アドレナイン受容体刺激作用を有する化合物を提供する。

9. 花王「脂質代謝改善剤」(公開日2008-4-17)
クロロゲン酸類からなる血糖値上昇抑制剤を提供する。

10.SANARI PATENT所見
  厚生労働省の調査によれば、わが国で約1620万人が糖尿病患者またはその可能性が強く疑われる人であり、無自覚症状のうちに血糖値が上昇して網膜症,腎症、神経障害、昏睡などの合併症を起こすことが知られている。エネルギッシュで栄養摂取豊富な知財人材が美食飽食と代謝不全のために罹患する場合も多いと推測される。イノベーション阻害現象となることは疑いなく、関係知財によって防止の知識を会得すべきである。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Diabetes、アステラス、伊藤園、第一三共、カネカ、中外製薬、花王、大日本住友製薬、大塚製薬、三洋電機

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