2008年5月9日金曜日

Patent for Foreign Exchange Dealing

Patent for Foreign Exchange Dealing: 中国人民元相場への注目:外国為替取引に関する特許の動向
弁理士 佐成重範 Google検索SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 雪印チーズのパテント150(2008-5-8記事)

 中国・胡錦濤国家主席の今次訪日を契機として、「日中戦略的互恵関係」が経済面で益々進捗する機運に乗じ、中国人民元相場への注目が高まることも必至である。丁度届いた野村証券の資産管理誌・最新号が「米ドル・円相場および人民元のここがポイント」を掲載したことは、時宜を得たものである。

1. 上記記事の内容(SANARI PATENT要約)
1-1  米ドルに対する中国人民元の上昇ペースは2007-11以降加速し、2008-4-10には、2005-7の中国人民元切り上げ(約2%:1米ドル=8.11中国人民元)後、初めて1米ドル=7.0中国人民元を超え、6元台に入った。
1-2  中長期的には、中国人民元の対米ドル相場は1989-6の天安門事件以前の水準に下がると考える。中国当局は、天安門事件後の中国経済の悪化懸念に対処し、市場レートから見て4割以上の中国人民元安を誘導し、1994-1に二重レートを一本化し、公定レートを、市場の実勢を反映した外貨調整センターレートの水準に切り下げた(1米ドル=5.76元から8.7元に)。この切り下げが、その後の対米など貿易不均衡をもたらし、現在の中国人民元高圧力に反映している。
1-3  すなわち、中国人の中国人民元建て賃金が更に4割も低下し、外国企業の中国進出、低価格製品の大量生産、輸出の拡大、中国経済の高度成長をもたらした。一方、中国に生産拠点を奪われた諸国は、中国発の不均衡問題解決のため中国人民元レートを元に戻すことが必要となる。
1-4  しかし、中国の輸出が既に緩やかに減速し始めていることもあって、中国政府が一度に大幅に中国人民元を切り上げる可能性は小さい。要するに長期的に見れば、中国人民元は緩やかな上昇が期待される通貨に一つである。

2. SANARI PATENT所見
外国為替取引が情報通信技術の対象として高度かつグローバルに発展することは、世界経済の合理的な発達をもたらす。外国為替取引に関する最近の特許公開の事例としては次のようなものがあるが、進歩性に富むビジネス方法の創出が望まれる。
特に現在、外国為替については一般顧客にとって指値注文の方法が提供されていないが、下記2-3などの考案によって、これが円滑に実施されることが望まれる。

2-1 自動取引装置および自動取引装置による振替予約方法:沖電気工業(公開日 2008-2-28)
  外国為替相場における為替レートが、顧客が予め指定した為替レートになったことを条件とする振替予約を行うことができるようにして、顧客の要望に合致した振替取引を行うことができ、為替差損が発生することなく、取引機会を逃すことがないようにする。
2-2 証券・外国為替・商品先物注文プログラム、その記録媒体および出来高管理装置、ならびにそれらのフロントシステム:フラクタルシステム(公開日 2008-2-21)
従来のコンピュータを利用した売買システムによるトレードは、発注者側のコンピュータから証券会社・為替会社・先物会社へ情報を得るための操作として、それぞれの会社専用の画面を表示して個別に注文や情報を得るようにしなければならない。すなわち、各画面間に連携されたインタフェイスが存在しないため各画面の連携性が関連する為替相場や証券の発注に時間がかかるという制限があったのに対して、各取引内容をExcel上で一元管理できるフロントシステムを提供する。
2-3 金融商品取引管理装置:マネースクェアジャパン(公開日 2008-1-17)
金融商品の指値注文における金融商品の取扱業者および顧客の不利益を回避し、指値注文による取引を効率的かつ円滑に行う方法を提供する。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Foreign Exchange、中国人民元、沖電気工業、外国為替相場、胡錦濤中国国家主席

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