2008年4月29日火曜日

Patent Trend of Optical Transmission Technology

Patent Trend of Optical Transmission Technology:特許庁が光伝送システムに関する特許出願技術動向(2007年度)を報告(2008-4-23発表)
弁理士 佐成重範 Google検索SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 電波使用料の新たな使途(2008-4-28記事)
  
  最近、NTT、KDDI、Nifty等のISP各社が光ファイバ化を強力に推進してきた効果が急速に顕れ、ADSLを上回る契約数に達している。次世代ネットワークの高度な機能を享受できる基盤ができあがりつつあると評価できよう。
 標題の報告により、光伝送システムの特許出願動向把握することは、知財専門家にとって必須であるが、一般利用者も、この報告により光伝送システムを体系的に理解できる。

1.特許庁今次報告の目的
1-1 光伝送システムに関する特許情報から、この分野の技術全体を俯瞰し、経済情報、産業情報を踏まえた技術開発の進展状況・方向性を把握する。
1-2 その結果により、特許庁における審査体制の構築、的確・効率的な審査のための基礎資料を得る。

2.今次報告の背景
2-1 ADSLに代わってFTTHがBroad Band市場の主役になりつつあり、今後の高度情報化社会への対応として、動画像伝送やマルチメディア対応を含む高度な情報サービスを提供できる情報インフラが求められている。
2-2 さらに、ネットワーク構築が容易な光空間伝送や量子通信(高度セキュリティの確保が可能)も注目され、光伝送システムに関する技術や市場の環境も変化しつつある。

3.光伝送システムの構成
3-1 光伝送システムは当初(約20年前)、長距離・大容量伝送という光通信の最大の特徴を活かして、主として長距離基幹伝送系に導入された。その後、高性能化・経済化・多機能化が進み、短距離のメトロ伝送系、アクセス伝送系への光伝送システムの導入が著増している。
3-2 さらには、建物内伝送、装置間接続、電子配線基板における信号伝送など、光伝送システムの適用範囲は急速に拡大している。すなわち、適用エリアの観点から、光伝送システムは次のように5分類される。
3-2-1 基幹系(長距離系): 国内都市間の陸上基幹伝送システム、海洋を隔てた大陸間・島嶼間の海底伝送システムを含み、数10kmから1万km以上の長距離、gb/sからTb/sに至る大容量伝送に適合する。
3-2-2 メトロ系(都市内系): 大都市やその近郊を含む伝送システムで、基幹系とアクセス系の中間に位置する。多数ユーザーからの大容量かつ多種類の情報を効率良く伝送する。
3-2-3 アクセス系: メトロ系ネットワークとユーザーを結び、多様な情報・サービスを低コストで伝達する。受動光ネットワーク(PON: Passive Optical Network)、映像伝送系ケーブルテレビ(CATV: Cable Television)、構内ネットワーク(LAN: Local Area Network)を含む。
3-2-4 近距離系: 家庭内ホームネットワーク、オフィス内ネットワーク、装置間伝送系を含む。
3-2-5 インターコネクト: 装置内のバックボードや電子ボードを接続する伝送系、ボード内のデバイス間、チップ内の信号伝送を行う。この領域には、従来、電気インターフェイスが主として用いられたが、機器の処理速度が顕著に上昇し、電気インターフェイスによる即応が困難となって、光インターコネクトに依存する。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Patent Trend、Optical Transmission、PON、CATV、LAN、特許庁

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