2008年3月29日土曜日

Making Full Use of Exxon Mobil’s Global Network

Aiming for Profitable Growth: Making Full Use of Exxon Mobil’s Global Network: 東燃ゼネラル石油の今次事業報告
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com  Google検索SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog/ 数学教科書の検定・脱ゆとり(2008-3-28記事)

1. 東燃ゼネラル石油の事業報告(2007-1-1~12-31)(SANARI PATENT要約)
1-1 基本戦略として、エクソンモ-ビル・グル-プの世界的なネットワ-クを最大限に活用し、世界トップクラスの効率性を追求する。日本の石油製品市場は巨大ではあるものの、需要は成熟している。この状況下で、エクソンモ-ビル・グル-プの一員であることの優位性を最大限に発揮し、収益力を向上する。(SANARI PATENT 注:上記「国内需要成熟に関連して、出光と三井化学はベトナムに石油精製基地を建設する)。
1-2 石油精製・供給部門では、世界に35箇所の製油所を有し、各国の市場と直結しているエクソンモ-ビル・グル-プの供給システムを活用し、東燃ゼネラル石油が提供する高品質石油製品を海外の顧客にタイムリ-に提供すると共に、世界各地の製油所と、精製技術や安全性の情報を交換している。
1-3 国内外の需給環境の変化により、国内販売よりも輸出が高採算な製品もあり、当期のガソリン、ジェット燃料、軽油、A重油の輸出量は前期の2倍になった。

2. 東燃ゼネラル石油の差別化戦略(SANARI PATENT要約)
2-1 セルフサ-ビス・ステ-ションについて、「エクスプレス」ブランドの差別化を図り、その結果、店舗数の23%を占めるセルフサ-ビス・ステ-ションの販売量は、サ-ビス・ステ-ション全販売量の51%に達した。
2-2 また、差別化戦略の一環として、エクソンモビ-ル独自の非接触型料金精算ツ-ル「スピ-ドパス」に続き、業界他社に先駆けて複数のカ-ド会社が展開する電子マネ-非接触型Cクレジット決済サ-ビスにも対応するカ-ド読取機を開発・導入している。

3. 原油の選択(SANARI PATENT要約)
3-1 業界平均では、中東87%、アフリカ7%であるが、東燃ゼネラル石油はより低廉な原油調達を目指して取組み、中東70%、アフリカ4%である。同時に、精製が技術的に難しいため価格が割安になっている原油の処理も積極的に行い、さらに、軽質原油の値上がりが特に大きいことから、原油の重質化も進めている。
3-2 当期に各工場に導入した超低硫黄燃料製造装置は、世界的に需要が増大している低硫黄燃料の効率的な生産を通じて輸出を拡大すると共に、より重質な原油の処理を可能にし、コストの低減にも寄与している。

4. 石油精製と石油化学のシナジ-(SANARI PATENT要約)
4-1 組織の一体運営(SANARI PATENT 注:東燃化学が100%子会社)、原材料の相互融通の効率化など石油・石油化学一体型企業としてのシナジ-効果を最大限に追求している。例えば、基礎石油化学品の原料として、従来の主原料であるナフサ以外にも、石油精製設備で産出される成分を活用し、付加価値を向上している。
4-2 基礎石油化学品分野の市況好調に加えて、リチウムイオン電池向けバッテリ-セパレ-タ(正負両極の分離膜)を始めとする特殊石油化学品分野も拡大した。
(この記事修正のご要求やご意見は、sanaripat@nifty.com に、ご記名ご送信ください)
Exxon Mobil、東燃ゼネラル石油、リチウム電池、東燃化学、出光、ベトナム

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