2015年4月29日水曜日

武田薬品工業が糖尿病治療薬アクトスに起因する膀胱癌説に反論


14年間以上にわたるアクトス使用データにに基づいて

弁理士 佐成 重範  Google検索 SANARI PATENT

今日、武田薬品工業は、「米国における2型糖尿病治療剤アクト

スに起因する膀胱癌を主張する製造物責任訴訟の和解に向けた合

意について」と題し、「武田は、アクトスについて米国で提起さ

れている製造物責任訴訟に関し、その大多数を解決する和解に向

けた合意に達し、和解金等の費用として2015-3期に3241億円を引

き当て計上する」「この和解は、現在の原告およびクレーム提起

者の95%がその受け入れを選択した場合に有効となる」「武田は、

この訴訟における原告側の主張には根拠がないものと考えており

、アクトスは良好なリスク・ベネフィット・プロフザイルを有す

る2型糖尿病治療剤と確信している」「武田は、日米その他の諸

国で糖尿病治療の選択肢として引き続きアクトスを提供する」「

アクトスと同一の製品は現在、日米欧の数か国、オーストラリア

、ブラジル、カナダ、ロシアなど95国で承認されている」「今次

和解により武田は、財務上の不確実性が低減されると共に、大多

数のアクトス製造物責任訴訟の解決に向けた確かな道筋が開かれ

る」。
SANARI PATENT所見→「2型糖尿病」は、糖尿病患者と目される者

の9割以上を占めることは周知で、上記発表が関心を持たれるこ

とは、先般、東大大学院医学・秋下雅弘教授が「アクトスは体内

にに水分を貯留して、むくんだり、体重が増える副作用があるこ

とである。まだ決着はついていないが、膀胱癌を引き起こし易い

という指摘もある」などと述べていることからも予想されるが、

別途、上記武田見解にもある「リスク」について、その限界を明

確に認識すべきである。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)


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