2014年7月2日水曜日

三井金属、機能材料事業本部の拡充・三井金属アクトのグローバル自動車部品開発


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
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三井金属(登記社名・三井金属鉱業)の総会報告が届いた。売上高は前期比5.7%増の4410億円、営業利益は出資会社チリ銅鉱山の会計処理による過渡計算を除き実質55.5%増の257億円を示した。三井金属・仙田貞雄社長は、「攻め」の展開として「排ガス浄化触媒事業について海外拠点の設置、金属・遡源事業について鉱山投資とリサイクル精錬へのシフト、自動車部品事業についてアジア生産にシフト・メキシコ工場稼働」を、「守り」の要素として、「銅箔事業について一部高機能品の海外への生産移管による採算性の向上、ダイカスト事業の分社化で自立自走による経営効率改善」を述べた。今後の志向は、今年4月に実施した組織改革に顕れているが、事業部門を機能材料事業本部・金属事業本部・三井金属アクト(子会社名)に再編し、特に機能材料事業本部に素材事業を事業を全て集約してシナジー効果を発揮させ、更に、総合研究所の研究開発機能を同事業本部に移して、研究開発機能を持った組織とし、事業と研究開発の一体化により新たな成長の芽を高速に創出する現実性(事業直結)が注目される。
佐成重範弁理士所見→三井金属の特許発明開発も予て活発で、特許庁公開発明件数も4264件に達するが(2014-07-01現在)うち今年に入ってからの特許庁公開件数のみでも60件を数え、例えば、出願人・三井金属鉱山、発明の名称「導電性フィルムおよび電子部品パッケージ」(特許庁公開日2014-06-12)は「電磁波シールドを含む導電性フィルムに関し、導電性に優れるのみならず、接着性の高い新たな導電性フィルムを提供すること」を課題とし、また、出願人・三井金属アク
ト、発明の名称「車両用ドアラッチシステム」(特許庁公開日2014-06-12)は、「通常のドア閉操作においては、各種要素の不要な動きを少なくし、乗員に特別な操作を強いることなく迅速にドアを閉じることができる車両用クラッチを提供すること」を課題としている。
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