2012年10月7日日曜日

塩野義製薬の基本戦略、進捗


塩野義製薬の基本戦略
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
高脂血症薬が国内外で大型製品となった塩野義製薬株が年初来高値を更新して1246円に達し、4月安値1010円の20.4%高に及んだ。「高血圧治療薬など堅調で、薬価引き下げや後発品普及促進策の影響こなす。高脂血症薬クレストールのロイヤルティが高水準持続。前期買収の中国が貢献。営業増益」(会社四季報)と高評価されている。製薬企業の経営体制が多岐に分類され得る中にあって、塩野義製薬の基本戦略は、一貫性と独自性を次のように併有している(SANARI PATENT要約)。
1.     豊富な新薬群を軸とする着実な成長
1-1      国内事業→上記クレストール・イルベタン・サインバルタの「最重要3品目」に、新薬5品目を加えた「戦略8品目」で売上高比率70%超を目標とし、新薬の伸長が成長をもたらす企業体質に変換する。
1-2      海外事業→ロイヤルティ以外の海外売上高比率30%を目標として(SANARI PATENT考察→会社四季報の海外比率・現31%は、ロイヤルティを含むと解する)、既発製品と開発品育成の双方により、海外売上高を拡大する。
2           新たな成長ドライバーへの投資→5品目以上の後期開発をグローバルに展開する。国内創製4品目の海外承認申請、および、1品目以上の承認を目指す。
3           継続して取組む疾患領域→「代謝性疾患」「感染症」「疼痛」を重点疾患領域として、販売力を集中すると共に、「肥満・糖尿病」「ウィルス感染症」を研究開発重点疾患とし、経営資源を集中投入する。
佐成重範弁理士所見→製薬大手それぞれが、独自の経営戦略を樹立し、技術・知的財産戦略を、その一環としている。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にメール下さい)

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