2012年8月28日火曜日

北米が利益柱に、欧州が数量増に、キッコーマンの世界市場成長

キッコーマン株、ブランド確立で年初来高値を更新
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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キッコーマン株が昨日(2012-08-27)、年初来高値を更新して1038円を付け、今年1月の高値899円の15,5%高に達した。来年3月期、再来年3月期とも増収増益を見込み、海外比率は、現状44%を更に上回っていくと、SANARI PATENTは予測する。会社四季報も、「北米が利益柱に成長。デルモンテ加工食品のアジア商標権所有。欧州牽引し、2014年度売上高3200億円狙う」と要約している(SANARI PATENT考察: 2011年度売上高の13%増。キッコーマンの醤油市場シェアが現況年間3割だが、海外浸透と共に、国内拡販戦略の新ビジネスモデル創出も活発だから、シェアの増大が「著増」に寄与すると思われる)。
醤油部門について、北米市場の家庭用分野では、主力商品である醤油に加えて、醤油をベースにした調味料などが、キッコーマンブランドにより浸透している。欧州市場では、ロシアへの業務向け出荷を始め、重点市場であるドイツ・フランス・英国で順調に売上高を伸ばしている。アジア・オセアニアでも、前期売上高を大きく上回っている。デルモンテ部門は、特に中国・韓国市場で伸長した。
キッコーマンは、特許発明開発も活発で、最近の特許庁公開事例を見ても、例えば(SANARI PATENT要約)、
1. 発明の名称「調味料」(特許庁公開日2012-08-02)→酢酸の刺激臭低減効果を向上した調味料を提供する。
2. 油炒め用醤油および油炒めの製造方法(特許庁公開日2012-07-05)→短時間に風味良好な油炒めを得ることができる油炒め用醤油を提供する。など。
佐成重範弁理士所見→握り寿司や天麩羅など、一般向け和食がグローバルに流行し、醤油の市場拡大は必至だから、キッコーマンブランドの確立によって、粗悪醤油の乱入を阻止することが肝要である。
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