2012年6月18日月曜日

TOTOの新規市場、ブラジル展開

中国で高級ブランドの強みを発揮するTOTO

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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トイレはあらゆる生活空間・職域に遍在するから、一定の生活水準に達している国域では、TOTOのブランドに対面しない日は無いという「まいにち」性を、既にグローバル中高所得層に獲得しつつある。その着実さは今次報告にも顕われて、売上高4526億円(前期比4.4%増)、営業利益187億円(34.0%増)、経常利益195億円(41.0%増)、当期純利益81.2%増)と、増収著増益を達成した。新商品では、除菌効果のある水を便器ボウル面に吹きかけることで便器を除菌する新機能や、使用時だけ素早く便座を温める瞬間暖房便座を搭載したことが好評で、2012-02に発売以来、拡販順調の模様だ。とにかくトイレは差別化が誰にも明瞭だから、先進国・新興国・途上国を通じて、TOTOは、所得アップを来客に誇示しつつ自己満足も繰り返す絶好の商品である。

従って、米州でTOTOは、ブランド力・商品優位性と、強固な販売チャネルを活かし、中高級市場でのトップメーカーの地位に近づきつつある。特に新規市場ブラジルでの戦略として、著名物件獲得のため、有力建築家・デザイナと密着していることは、効率的であろう。

中国では、大型物件が沿岸部大都市から内陸部に拡大し、特にホテルへの進出は、現物広告価値多大と思われる。国際見本市での、デザイン性高いシリーズ商品や、水栓金具・シャワーブース、節水型などは、ホテル間の競争意識を、他国製品に比し、TOTO採択に駆動するだろう。

インドでTOTOは、バンガロールおよびハイデラバードに、代理店ショールームをオープンし(2011-07)、高級ブランドとして認知を促進している。更に2012-3にグジャラート州で生産工場を着工したが、2013-12竣工し、中国よりも高速度で人口増加中のインド中高所得層における生活高級化の巨大需要を充足すると見込まれる。

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