2012年6月9日土曜日

旭化成グル-プの特許発明など技術開発体制

持株会社旭化成が、グル-プの成長を担う新規事業を創出

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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旭化成の総会通知が届いた。売上高1兆5732億円で増収だが、新規事業・研究開発については、次のように述べている(SANARI PATENT要約)。

1. 旭化成グル-プの当期研究開発費は663億円で、前期比39億円増である。

2. 旭化成グル-プでは、持株会社の研究開発部門がグル-プの成長を担う新規事業の創出に繋がる研究開発・事業開発を行い、各事業会社の研究開発部門においては、それぞれの事業展開に必要な研究開発と、既存事業周辺領域での新事業開発を行っている。

佐成重範弁理士所見→特許庁の公開事例からみても、特許開発における上記2の方針が活きているように思われる。旭化成グル-プの特許庁公開発明件数は、2万2600件(2012-06-08現在)に及び、うち今年度に入ってからの公開のものだけでも181件(2012-04-01~06-08)に達するが、次の事例にも、上記2の方針が活かされていると考える。

1. 出願人:旭化成エレクトロニクス「高速量子化器」(特許庁公開日2012-06-07)→高速量子化器および最適化された時間遅延を提供する。

2. 出願人:旭化成エレクトロニクス「PLL回路」(特許庁公開日2012-06-07)→周波数やロックアップ時間が変動したり、PLL特性が劣化したりするのを抑えることができるPLL,回路を提供する。

3. 出願人:旭化成エレクトロニクス「抵抗素子および反転バッファ回路」(特許庁公開日2012-06-07)→無駄な電流や信号の歪みを発生させることなく、抵抗素子層の周辺の半導体基板や、抵抗素子層の上部を通過する電源線、信号線等の電位によって抵抗値が変化するのを抑えることのできる抵抗素子および反転バッファ回路を提供する。

4. 出願人:旭化成イーマテリアルズ「多層多孔膜及びその製造方法(特許庁公開日2012-06-07)→特に非水電解液電池用セパレータとしての高い安全性と実用性を兼ね備えた多層多孔膜を提供する。

5. 出願人:旭化成「高分子電解質」→高いイオン伝導度と、高強度、低溶媒含有率を満足するリチウム二次電池用高分子電解質を提供する。

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