2012年6月25日月曜日

トヨタも第一三共も「ハイブリッド」

事業環境変化が第一三共に齎した課題

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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第一三共の今次報告は、中山譲治社長の「ハイブリッドビジネスのさらなる進化へ」題するメッセージを巻頭に置いているので、トヨタのハイブリッド、第一三共のハイブリッドと、ハイブリッド流行を思った向きも多いだろう。

会社四季報は第一三共の特色を、「国内製薬3位、インド・ランバクシー買収で後発品(SANARI PATENT注: 通称ジェネリック)へ多角化、海外比率50%」、業況を、「国内は新薬の伸長で薬価下げを吸収、インド子会社も後発品の独占販売が寄与」と経営戦略の奏功を評価している。

当の中山社長は、「事業基盤の拡充は着実に進展」と副題して、上記メッセージで次のように述べている(SANARI PATENT要約)。

1. イノベーティブ事業における製品ポートフォリオの強化については、国内では、アルツハイマー型認知症治療剤など多くの新製品を市場投入し、グローバルでは、抗血小板剤の市場浸透に取組んだ。

2. 研究開発パイプラインの強化については、エフィエントの追加適応取得などのための臨床試験等、プレキシコン買収など癌領域の導入提携によるパイプライン充実など、外部ノウハウを積極的に取込んだ。

3. 多様化する医療ニーズに応えるための事業領域の拡大については、国内では第一三共が有するノウハウやブランドを積極的に活用し、ジェネリック市場に参入した。

4. 今後第一三共は、第一三共によるイノベーティブ事業の強化、ランバクシーの成長軌道回復、そして両社によるハイブリッドビジネスの進化により、優れた成長性・収益性を実現する。

佐成重範弁理士所見→トヨタのハイブリッドが電気とガソリンの協働で、その人気がグローバル化中と同様、第一三共の「新薬・後発薬」「第一三共・ランバクシー」ハイブリッドが世界の医薬市場で人気を博することは確実であろう。

(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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