2012年6月26日火曜日

帝人の進化志向とポートフォリオ変革

「技術を核とした顧客価値創造体」=「ソリューション提供型ビジネスモデル」

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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帝人の今次報告は、「課題事業の抜本的構造改革や財務構造の改善により、黒字体質を確立できました」と胸を張ると共に、今後の経営計画について次のように明示した(SANARI PATENT要約)。

1. 「技術を核とした顧客価値創造体への進化」すなわち「ソリューション提供型ビジネスモデルへの進化」を目指す。

2. 「4つのポートフォリオ変革」を推進する。

2-1 事業ポートフォリオ変革

2-2 地域ポートフォリオ変革

2-3 技術ポートフォリオ変革

2-4 人材ポートフォリオ変革

3.知財関係者にとって特に関心深い「技術ポートフォリオ変革」については、次のように述べている。

「素材事業では、顧客や市場のニーズに的確に応えるために、これまで事業の中心であった、素材の開発と供給に留まらず、先端素材を活用した新たな用途の開拓、更には、顧客と一体となった商品開発を推進し、帝人グル-プならではのユニークな高付加価値部材・パーツを提供する。

新規ヘルスケア事業においては、素材事業とヘルスケア事業を併せ持つ強みを活かし、先端素材技術と医薬医療技術の高度な融合により、再生医療や組織修復材料、医療機器およびおの材料など、新たなソリューションを創出する。

佐成重範弁理士所見→帝人は、パラアミド繊維のグローバル市場で首位のシェアを有するが、自動車関連・防護材料、光ファイバの分野で高成長が見込まれ、新規事業としては、革新的セパレータによるリチウムイオン電池の、電気自動車やスマホ分野における需要拡大が期待できる。

(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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