2012年5月13日日曜日

アサカ理研の貴金属・水回収・新触媒と円高・資源高

円高・金価格高下の貴金属回収業務、アサカ理研の続伸


弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter http://twitter.com/sanaripat

福島県下ながら、独自技術使った電子部品からの貴金属回収・精錬のアサカ理研(JASDUQ)は、増収増益の四半期報告を発表した(2012-05-11)。2011-10-01~2012-03-31の売上高は73億2208万円で前年同期比21.0%増、当期純利益2949万円で40.6%増である。その説明(SANARI PATENT要約)は、

1. アサカ理研の経営成績に大きく影響を及ぼす電子部品・デバイス工業の分野では、スマホやタブレット端末の普及という追い風はあるものの、円高や世界的景気減速により全体として生産数量が減少した一方、主要製品である金の価格は、円高の動きが和らいだこともあって、依然として高値で推移し、銅の価格も底堅かった(SANARI PATENT注: 会社四季報は、「貴金属再生は、水晶・コネクター・半導体・LEDなど主力品回収が下期にかけて伸びる、水処理再生も堅調」と述べている)。

2. このような環境下でアサカ理研は、新市場の開拓、新規事業の構築、経営管理体制の強化に努めた(SANARI PATENT注: 会社四季報は、「水処理再生は、造船等向けに水の濾過など拡販、レアアース加工事業にも進出」と述べている)。

佐成重範弁理士所見→塩化第二鉄液製造、プリント基板屑・エッチング廃液からの銅粉回収で発足後、業歴43年だが、アサカ理研のチタニアンシリカ光触媒「凛光」は、酸化チタンと酸化ケイ素が化学的に結合した画期的な光触媒として注目され、特に、塗膜の透明性と硬度が高いため、塗布対象の意匠性を損なわず、また、太陽光と雨水による自浄・大気浄化・抗菌・殺菌などの効果が得られることで注目される。

「水晶発振子の再生は、不良振動子から素板のみを回収する」「ハードディスク基板の再生は、工程不良ハードディスクを、母材を傷めない独自の薬液処理でダミー基板に再生する」など、現時点から次世代にわたる先端技術および資源保全の要請に適合し、レアアース加工事業への進出も注目される。

(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム