2012年5月1日火曜日

三菱重工の2014年度売上高目標3.7兆円

拡大意欲旺盛な三菱重工の新計画
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
わが国「総合電機トップ」の三菱重工(会社四季報)は、社名の通り「重厚」な社風だが、同社が先日(2012-04-27)発表した、2014年に至る事業計画は、2010事業計画の順調な進捗実績を踏まえて、極めて積極的な意欲を示し、産業界を元気づけるものと考える。その内容(SANARI PATENT要約)は、
1.    受注は2014年度目標4兆円(2011年度実績に対して25.4%増)、売上高は3兆7000億円で31.2%増、営業利益は2500億円で2.23倍、経常利益は2100億円で2.44倍、純利益は1300億円で5.31倍。
2.    上記計画の位置付けは、ローリングプランとしては、事業環境の変化に対応する改革・成長プログラムにより、事業規模の拡大と資本効率・純利益水準の向上を目標とし、事業規模5兆円の高収益企業への第一歩とする。
3.    その戦略は、「事業本部の集約・再編による強みとシナジーの発揮」「グローバル展開の加速」「戦略的事業評価によるポートフォリオマネジメント」「コーポレート改革・効率化による共通資源の最適活用」「企業統治・業務執行における経営革新の継続」である。
4.    事業ドメインは、「エネルギー環境」「機械・設備システム」「交通・輸送」「防衛・宇宙」の4ドメインとする。
5.    エネルギー環境ドメインのセグメントは、「GTCCSANARI PATENT注: ガスタービンコンバインドサイクル発電)・大型火力発電・原子力」「環境プラント・化学プラント」、機械・設備システムドメインのセグメントは、「定置用エンジン」「コンプレッサ・製鉄機械・搬送システム」「ターボチャージャ・フォークリフト・エンジン」「空調機械・工作機械」、交通輸送ドメインのセグメントは、「商船」「交通システム」「民間航空機」、防衛・宇宙ドメインのセグメントは、「艦艇」「防衛航空機・ミサイル・宇宙機器」・「特殊車両」である。
佐成重範弁理士所見→三菱重工のドメイン別事業戦略を、大宮英明社長が詳述しており、知財関係者が参考すべき内容である。
(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム