2011年8月28日日曜日

鉄道駆動好調、増収増益の東洋電機製造、豊田・日立・富士各アライアンス


弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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中国始め鉄道輸送インフラがグローバルに重点施策とされ、その駆動装置において国際的に技術優位を認められている東洋電機製造(東証1部)に対する需要は国内外で堅調を続けている。同社事業報告書(2010-06-01~2011-05-31)も従って、「交通事業部門の好調続き、産業事業部門も回復し増収へ」「利益水準も前年比大幅に改善」と掲げて次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
(1) わが国経済は、中国を中心とするアジアや新興国の成長に支えられ、輸出と投資・生産活動がリードする形で回復基調を辿り、大震災後も、サプライチェーンの早期回復に伴って、自動車産業を中心に急速に大震災前の活況を呈し始めている。
(2) 東洋電機製造の売上高は、特に交通事業部門の海外向けが伸長し、産業事業部門も国内設備投資が増加傾向にあることから、増加した。
(3) 2011-03-12に博多・鹿児島中央間で全線開業した九州新幹線の「みずほ」「さくら」に、東洋電機製造は主電動機、パンタグラフ、歯車装置、主幹制御機を納入した。
(4) 東洋電機製造の自動車開発用試験機向けダイナモ装置は、高応答・低慣性を特徴とし、次世代自動車の開発期間短縮と性能向上に貢献している。
(5) 東洋電機製造のワイヤレス計測システムは、バッテリーレスかつワイヤレスのセンサにより、簡便な「電力見える化」を実現した。
(6) 産業機械向けモータ・インバータ事業を、東洋電機製造の新事業として将来の成長の柱とする。このため2011-05-16に豊田自動織機と合弁会社を設立し、高圧・大容量のモータ・インバータなど駆動システム技術の提供と製造を東洋電機製造が担当すると共に、豊田自動織機が電動フォークリフトで培った中小型・高効率の電気駆動システム技術および量産化技術の提供を受ける。
(7) 日立製作所との業務資本提携は、現在までにパワーユニット関連を軸とし、更に、インドの交通インフラ需要を共同展開する。
(8) 富士電機との業務資本提携は、列車情報システムの共同開発を進めていると共に、中国等海外市場への展開をも目指している。
SANARI PATENT所見
上記各アライアンスの海外向け展開が、わが国経済の今後を支えるであろう。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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