2010年11月5日金曜日

International Competitiveness of Nuclear Power Plant Construction 

「日本の強み」として挙げるべき原子力発電プラント技術
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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Google検索で「ベトナム 原子力発電所」を求めると先ず、中国メディアによる「日本がベトナムのレアアース鉱床の採掘権を確保」の見出しで、「中国網日本語版「China-Net」が2010-10-31に伝えたところによれば、ベトナム首相と日本首相が10-31に会談し、その後に発表された共同声明では、2基の原子力発電所プロジェクトを日本が受注することに合意した」との記事が示される82010-11-04)。一方、経済産業省は、近日中に来日する日本議長国APEC関係諸国首脳等に示す「日本の強み」展示の「先端技術」を発表したが、SANARI PATENTのhttp://bit.ly/a1ftXo (2010-11-04)に記したように、原子力発電所が例示8技術に入っていない。この辺の重点の在り方には、全く考えさせられる。
むしろ、畑違いとも思われる文春誌(2010-05)の真山 仁氏「原子力発電所商戦ニッポンはなぜ負ける」に、日本の政治家も国民も先ず認識すべき現状が、「技術力は世界最高なのに、韓国、ロシアに後れをとってきた真相」という副題のもとに、適切にレポートされている。その内容の一部(SANARI PATENT要約)は、
(1) CO2削減の世界合意と新興国発展で、原発増設が全世界的動向となっているが、これまで、世界の原発産業を支えてきたのは、欧州最大の原発国フランスでも米国でも中国でもなく、日本の3大メーカー、三菱重工・日立製作所・東芝だった。現在、この3社のいずれかが手掛けた製品のない原発は、世界に一基もないと言っても過言ではない。フランスの国営企業アレバも遠く及び及ばず、米国のウェスティングハウスとゼネラルエレクトリックの2社も現在、実際の製造は行っていない。
(2) 原発機器製造に要する鋳鍛鋼高度技術、原発の基盤建設技術においても、日本企業は優れている。
(3) しかし、2009-12にアラブ首長国連邦のでは、韓国グル-プが勝利したのは、韓国が、電力会社から原発メーカーまで一体となった売り込みをなし得たからである(経済産業省の担当課長が、「現状の日本では難しい」と言っている)。
(4) 2010-02に日本は、ベトナムで、ロシアの国営原発産業ロスアトムに負けたが、ロシアは、ベトナムが欲する潜水艦6隻とセットで売り込んだ。
SANARI PATENT所見
日本の政界も民間も、先ず諸国の原発動向とその政治環境を十分に考察すべきである。「技術が優秀だから」という常用語の、狭い自信では敗れる。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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