2010年10月31日日曜日

Nidec Establishes New Manufacturing Company in Shaoguan, China 

日本電産が中国華南地区・韶関に生産子会社新設
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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現時点では、円高方向継続の観測が強まり、主要企業が想定ドルレートを85円、80円、70円と切り上げているが、TV東京WBS10-29で、日本電産の「50円でも大丈夫に」という志向・自信の表明が象徴的である。日本電産自体は、会社四季報が特色付けるように、「海外比率74%、ブラシレスDCモータで有力、特にHDD用で世界首位、企業買収に積極的、業績は絶好調で最高純益、2015年度売上高2兆円の新中期計画に向け車載用工場の生産能力拡大へ」という状況だから、円高の活用・最適対応に積極的であること、至当と評価できる。
先日(2010-10-28)、「中国華南地区・韶関に生産子会社新設」と発表したが、その内容(SANARI PATENT要約)は、
(1) 設立の目的は、ファンモータ、光ディスク用ブラシレスDCモータ事業の拡大に伴う、華南地区における生産体制の強化である。
(2) 華南地区では既に、2002年に日本電産東莞有限公司を設立し、ファンモータ、光ディスク用ブラシレスDCモータを生産している。このたび設立した韶関の拠点についても、東莞の拠点とタイアップして、成長著しい華南地区での市場対応を進める。創業開始予定は2010-11、従業員数3000人、月間生産台数計画900万台である。
翻って日本電産の本年度上半期決算を見ると、連結売上高3408億円で前年同期比26.8%増、営業利益515億円で81.9%増を示しているが、この間、
(1) 2010-09-30にエマソン社のMotor and Control事業の買収を完了。既に2010-01-26に買収を完了した欧州の日本電産ソーレモーターと共に、一般モータ製品グル-プのグローバル成長戦略基盤を確立した。
(2) 2010-09-21にユーロ円建の転換社債型新株予約権付社債1000億円を発行し、財務基盤を一層強化した。
(3) ブラシレスモータ新時代の本格的な到来の機を捉え、テーマ性に沿ったビジネス展開に最重点を置き、省エネ・エコ・軽薄短小・ハーフプライスをキーワードとしている。
SANARI PATENT所見
上記(3)の「ハーフプライス」が今後特に重要であり、冒頭WBSから引用した{ドル50円でも大丈夫}という言明(WBSの放映通りとすれば)も信頼できよう。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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