2010年10月21日木曜日

Solar Frontier Co. and IBM Signed Agreement for Developing CZTS Solar Cell

 ソーラーフロンティアの太陽電池事業、GE・IBMと提携
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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楽天市場でも馴染まれているソーラーフロンティア(昭和シェル石油の100%子会社)の太陽電池だが、欧米企業との技術・販売両面での提携を進めると共に、タイへの大容量モジュール供給開始など海外展開を加速し、更に「太陽電池に関するリサイクル活動をグローバル展開」と発表した(2010-10-19)。
希少金属代替技術による太陽電池開発計画も指向し、レアメタル資源についての全世界問題化に対応する時流適合性を示している。最近の発表(SANARI PATENT要約)を考察する。
(1) ソーラーフロンティアと米国IBMは、CZTS(銅・亜鉛・錫・硫黄・セレン)薄膜太陽電池セルの共同研究を行うことで合意した(2010-10-19)、両社同日発表)。「薄膜太陽電池におけるトップランナーとして、研究開発に必須の知見を活用する」と副題している。
(2) IBMは、CZTSを用いた太陽電池セルとしては記録的な9.6%の変換効率を達成したと、2010-02に発表している。このIBMの画期的な研究成果と、ソーラーフロンティアの薄膜生成技術および製造技術を協働させることにより、レアメタルを使用せずに、入手が容易で安価な材料を用い、価格競争力にも優れた太陽電池開発を目指す。
(3) 台湾のDelSolar社も、この技術分野でIBMとパートナー関係を結んでおり、日米台湾というグローバルな協業により、CZTS薄膜太陽電池技術の進化が期待できる。
SANARI PATENT所見
ソーラーフロンティアはまた、米国General Electricとの間で、ソーラーフロンティアCIS太陽電池モジュール(SANARI PATENT注: CISは銅・インジウム・セレン)の供給とシステム技術について提携することを合意している(2010-10-13発表)。世界の大規模太陽電池市場に参入し、CIS太陽電池モジュールを世界中の顧客にお届すると言っているが、例えばタイのカンクルバジャワット社に3.3mWのCIS太陽電池モジュールを供給すると計画いている。
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