2010年10月14日木曜日

Neodymium Relating Inventions to be Noticed for its Various Problems 

レアアース中の最重要物質ネオジム関係発明
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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中国からのレアアース輸入の円滑確保が、そのグローバルな資源分布への対応や代替物質・代替技術開発と共に外交・産業両面の重要課題となっているが、 レアアースの中でもネオジムの名が最も頻繁に挙げられ、広く注目を集めている。従って、ここではネオジムに限定して、最近の特許庁公開発明の動向を考察する。
ネオジム関連特許庁公開件数は2010-01-01~2010-10-12のみでも136件に達するが、うち数件(SANARI PATENT要約)を考察する。
(1) NTT「固体酸化物形態燃料電池」(特許庁公開日2010-10-07)→ 他の材料と空気極との膨張係数の差を小さくできる状態で、電気活性を高くするため、電解質の一方にネオジムまたはランタンを備えるペロブスカイト型構造の金属酸化物を用いる。
(2) 日本化薬「ナノインプリント用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び物品」(特許庁公開日2010-09-30)→ 被加工基材上に塗布した樹脂組成物を、ナノインプリント法により加工することによって、ナノスケールの凹凸構造を有する樹脂層を形成し、この樹脂層をレジストとしてドライエッチング法で加工することにより、ナノスケールの凹凸構造を有する基板を製造するためのレジスト材料を提供する。
(3) 日本ペイント「複層塗膜形成方法」(公開日2010-09-30)→ 従来の高コストな防錆化成処理工程、例えば、リン酸亜鉛処理工程などを省略し、なおかつ、その代替として、従来の防錆化成処理工程と同等もしくはそれ以上の優れた防錆性を提供することができ、しかも、その防錆性が実際の腐食環境に適合する経済性にも優れた複層塗膜形成方法を提供するため、レアメタル(希土類金属)を用いる。
SANARI PATENT所見
ネオジムなどのレアアースを活用して諸機能を高度化する発明、レアアースを高効率で回収する発明などが従来のネオジム関連発明の大多数であるが、ネオジム使用に代替する技術発明と、ネオジムの偏在資源分布をグローバルに確認して合理的入手を確保することが、わが国当面の課題である。
(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)

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