2010年10月16日土曜日

Household Electrical Appliances Market Rally Active 

ビックカメラ8月決算の好調に見る生活の高度化と電子情報活用の普及
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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景気動向を見る大きな要素として情報家電などの景況が注目されるが、8月決算のビックカメラは、好調な業績を発表した(2010-10-14)。その内容(SANARI PATENT要約)は、
(1) 2010-08期における日本経済は、企業収益・個人消費の改善の動きが見られ、景気は持ち直しつつあるものの、失業率は高水準など依然として厳しい。しかし、家電小売業界では、消費者の環境意識の高まり等で、省エネ・高付加価値商品の売上高が堅調に推移し、エコポイント制度対象のテレビ・エアコン・冷蔵庫が堅調に推移した。特にエアコンなどの季節家電商品が、猛暑で好調に推移した。
(2) また、ウイルス対策により需要増の空気洗浄機や、ブルーレイディスクレコーダの売上高も好調だった。
(3) このような環境下でビックカメラグル-プは、「より豊かな生活を提案し、進化し続ける、こだわりの専門店の集合体」の一層の強化を目指し、価格・品揃え・接客・サービス・店作りの改善を重ねている。鹿児島駅前店開店、さくらや4店舗承継、船橋駅店・聖跡桜ケ丘店・新宿東駅前店・相模大野駅店の開店を相次いで行った。
(4) 以上の結果、連結売上高は前期比3.2%増の6082億7400万円と、価格サービス反映ながら、営業利益は66.7%増の147億5900万円に著増した。
(5) 今後の家電業界は、2011-03までエコポイント制度の延長や、2011-07の地デジ完全移行などの追い風はあっても、デフレや個人所得の伸び悩み、同業他社との競合が続く。従ってビックカメラは、「市場シェアの拡大」、「顧客基盤の拡大と利用頻度の向上」、「コスト削減、在庫管理の徹底」、「業務提携」を推進する。
SANARI PATENT所見
新宿駅周辺の大型家電店増加による競争は既に激化しているが、ジャパネット倶楽部のような「全国をネットする快適ライフのパートナー」自認企業との競争も激化する。テレビ東京のWBSやNHKTVでビックカメラ新宿西口店が頻繁に登場し、周知徹底して、実質「駅中店」の利便を発揮しているが、同じテレビ東京・朝の株式市況に続く「株式会社ジャパネットたかた」の訴求力も相当なものである。懇切・聡明な女性スタフのアドバイスによるリアル店舗での買物の魅力は大きいが、「ネットショップ・ビックカメラ」のガイドも更新しており、リアル・ネット共用での24時間ビックカメラが業容拡大すると考える。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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