2010年10月18日月曜日

Mitsubishi Corp’s Strategy for Advanced Countries 

三菱商事は、先進国市場の変化をビジネスチャンスにつなげる
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter http://twitter.com/sanaripat
昨日(2010-10-17)に続けて、三菱商事の先進国市場戦略3項目のうち先ず、「PRINCES」(SANARI PATENT要約)について考察する。
(1) 成熟化が進んだ先進国市場は、新興国市場の成長性と比較すれば魅力に欠けるとの見方もあるが、市場の安定性や、依然、世界市場で大きな比重を占める経済規模など、新興国市場にない魅力がある。
(2) さらに、先進国市場においても様々な注目すべき変化が発生し、新たなビジネスチャンスが生まれている。
(3) 三菱商事が100%出資する英国の食品・飲料製造販売会社PRINCESは、1990年に三菱商事が買収後、英国食品業界の変遷に合わせて、Mand Aを通ずる事業基板の強化により、20年間で売上高を6倍に伸ばし、三菱商事の生活産業グル-プの中核となった。今後も、自社ブランド製品に加えて、大手スーパーマーケットを中心とする顧客企業のプライベートブランドあ必要も製造販売し、欧州大陸市場への拡販を推進する。
(4) PRINCESは現在では、従来の缶詰製品に加えて飲料・食用油・パスタなど17カテゴリーで上位シェアを占めている。自社工場も、買収当時の1ケ所から英国に9工場、モーリシャスに1工場と拡充され、営業拠点もオランダ・イタリアポーランドにも展開している。販売ブランドもPRINCESに加えてNapolina、 Aqua Puraなどに拡大した。
(5) 大手5社の市場シェアが約8割と寡占化が進み、プライベートブランド製品の販売比率が4割を占める英国小売業界においては、顧客であるスーパーマーケットのニーズを的確に把握し、対応することが重要である。
SANARI PATENT所見
三菱商事が、英国におけるビジネスモデルの発揮に成功の確信を抱き、欧州にこれを拡大していることは、新興国一辺倒的な、現在の日本産業論に対して、強烈な反省を促すものである。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム