2010年9月2日木曜日

Founded in 1948, Yamazaki Baking Co. Began as a Provider of Reasonable Priced Baked Goods 

節約志向・低価格志向下の山崎製パン技術開発
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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山崎製パン(東証1部)の今次報告(2010年上半期)が届いた(2010-08-28)。食パンと米飯の生活密着度は諸国多様だが、加工技術の特許発明件数は食パンが遥かに多い。例えば山崎製パンの「発明の名称:食パンの製造方法、食パン、及びサンドイッチ」(特許庁公開日2010-06-10)は、「切断面に一または複数個の渦巻き模様が均一に、かつ、定形的に形成されるようにした食パンの製造方法と、その食パンを提供すること」を課題としている。
消費マインド変動のもとで、山崎製パンはどのように対応しているか、今次報告から摘記する。
(1) 食パンについても、低価格競争の結果、数量を伸ばしても売上増に繋がらない状況が続いた。
(2) 山崎製パンは、新技術活用による品質優位を背景として、キメ細かな製品施策・営業施策を展開し、低価格帯の新製品開発も進めるなど、フル価格帯政策を推進した。
(3) 連結対象となった不二家の黒字転換や、サンデリカ、ヤマザキ・ナビスコなど子会社の寄与もあり、大幅増益を達成した。
(4) 小麦粉の価格は小幅に引下げられ、油脂類の価格も安定基調で推移した。
(5) コンビニ業界では客単価減少、来店客数減少した。
(6) 山崎製パンの新技術開発製品「ふんわり食パン」が大ヒット製品になった。菓子パンではランチパック、ペストリー、薄皮シリーズミニパンが伸長した。
(7) 和生菓子の「ホットケーキサンド」(SANARI PATENT考察:  和生菓子の名前もニュウースタイル)が伸長したが、蒸しパンや中華まんが伸びなかった(SANARI PATENT考察: 中華まんは伊勢丹本店など、新顔メーカーのジャンボ美味製品、中村屋の品質向上製品が販促しており、山崎製パンのそれも伸長すると思う。)
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)            

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