2010年8月24日火曜日

Intellectual Property Professionals in the 600 Occupations

知財職業の実像・虚像・格差
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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内閣決定のの知財年次計画は、特許権やコンテンツ創作の人材育成に望みを託しているが、知財人材はやはり、道楽や余技ではなく、知財職業人として知財創造に打ち込んでほしいので、従って、知財職業の実像・虚像・格差などは、知財を志す人々にとって共通の関心事である。作家で評論家である村上龍氏が、新版の「13歳のハローワーク」を著作し、職業不安定な社会情勢の折柄、ベストセラー的な売行きのようである。とにかく約600の職種を網羅して解説しているから、13歳向けの前に、就活学卒、浪人博士、転職物色者、リストラ対象者に先ず広汎な読者層を得た模様である。
非常によく勉強して執筆されているが、例えば「弁理士」について、「国際化が進んでいるので、英語の読み書きはできた方がよい」を含め、10行の記述は、弁理士業務の実像8割程度の感がある。「便利屋」に7行を用いているが、極めて展開性・多様化性に富む職業として描かれ、創意発揮の余地が多いように示唆している。例えば、「仕事によっては高給を得ている人もいる」「やる気さえあれば電話とFAXだけで仕事を始めることができ、多くの得意分野と人脈を持っていると有利になる」など。ss
内閣知財戦略本部は「クリエータ」という用語を好みが、上記ハローワークにはクリエータという職種自体が登載されていない。アニメーターについては13行を費やして「最初からフリーになるのは先ず無理」だが「職場は徹夜も多いなど労働条件は厳しい」と戒めている。「漫画家」も、内閣知財戦略本部の委員になる人もいるが、上記ハローワークは26行を費やして、「新人賞を受賞することが漫画家になる唯一の第一歩と考えた方がいい」など、直木賞受賞の村上氏らしいアドバイスと言えよう。
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