Rapidly Changing World Market of Next Generation Auto Battery
チウムイオン二次電池の国際開発競争
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
経済産業省(担当:製造産業局自動車課)は、2010-03-09に「第3回次世代自動車戦略研究会の電池戦略WG」を開催する。2010-01-04に新たに発足したWGであるが、電池の研究開発の現状を把握し、論点を整理した段階に在る。その状況(SANARI PATENT要約)を考察する。
1. 次世代自動車の大部分に高性能・大容量蓄電池が搭載されており、次世代自動車の国際競争力の核心をなしている。ここに次世代自動車とは、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイbリッド自動車、水素自動車、燃料電池自動車、クリーンディーゼル乗用車、CNG自動車を総称する。
2. 二次電池市場は、一次電池からのシフトもあって、2010以降の拡大が予想され、特にリチウムイオン二次電池は、次世代自動車向けが大幅に拡大する。
3. 次世代電池メーカーの生産能力は、日系電池メーカーの比重が高かったが、中長期的には海外メーカーの生産量が著増し、EV台数換算での電池生産能力は、2015において、全世界152万台の55%が海外企業製品と予想する。
4. 海外では、ベンチャー等、新規参入企業を含めた多くの自動車メーカーがリチウムイオン電池搭載EVへの参入を表明し、2~3年以内の販売開始を予定している。(SANARI PATENT考察: 電池産業の構造自体が著変し、電池メーカー発の新自動車組立メーカーなどが続出する)。
5. リチウムイオン二次電池の新素材は研究開発の最中で、主流となる素材が確定していないが、現在の主流は、コバルト酸リチウムである。
6. リチウムイオン電池の性能向上には、正極材料の結晶構造が特に重要である。現在、レアメタル等を組合せた材料開発が活発である。
7. リチウムイオン電池の世界市場シェアは、2000~2008の間に著変した。2000年には、1位:三洋電機・三洋GSソフトエナジーが33%を占めたが、2008年には1位を維持しつつも23%に低下し、2位は、2000年にソニー21%であったのが、2008年には韓国サムソン15%に代わられた。
8. 電池のバリューチェーンの中で、様々なな企業が事業領域を拡大し、市場参入している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)
ラベル: 電気自動車 電池 リチウムイオン二次電池
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム