2010年3月28日日曜日

Market Exploitation of Chemical Textile Industry Discussed by METI 

繊維産業の新市場開拓についての諸視点
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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(16) (承前2010-03-28記事) 日本繊維産業の高い技術力や、技術の多様性を活かした、世界有数の高性能・高機能繊維や、これらの繊維・技術の活用により如何に新市場を創出するかが重要な課題である。新たな市場に対して、各企業・各業界がその枠を超えて連携することが重要で、そのための仕組みづくりが必要である。また、同一業界内においても、協調と競争のバランスを取りながら、協調できる領域について企業間の連携を推進することが重要である。
(17) 目指すべき新たな市場は具体的には、「環境・エネルギー」や「健康・医療分野」、また、「安全・安心に係る分野」など、現在社会的な課題となっている分野について、繊維産業が積極的に貢献すべきである。
(18) 個別繊維毎の生産・供給量は、必ずしも大きな市場でないニッチ市場である場合も考えられるが、このような多品種・小ロットにも柔軟に対応する供給体制を整備すべきである。
(19) 不織布については、世界の全生産量は609万トンであるが、日本のシェは僅か6%である。しかし金額では11%を占め、他国に比し高付加価値のものを生産している。ところが、最近は中国が日本を追い抜いて存在感を増している。
(20)  不織布には、一次電池や二次電池のセパレータ、使い捨てオムツなどの広汎な用途があり、特にオムツは新興国の需要が著増すると期待される(SANARI PATENT考察: 高齢化が著しい中国始め、吸着・貯留性能が良好な日本製オムツが好評である)。
SANARI PATENT所見
 繊維産業を、どのような視点から政策対象とするのか、経済産業省において先ず整理すべきである。合成繊維、半合成繊維、天然繊維は、衣料用としても他産業素材用としても機能を異にするから、先ず分別して検討すべきである。
 完成形態で「布状」製品の素材としての繊維と、不織布も分別して検討すべきである。
 更に、炭素繊維のように先端技術と密着した素材については、「繊維・ファッション産業研究会」のもとに置くこと自体、疑問である。
(コメントは sanaripat@gmail.com   にご送信ください)

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