2010年1月23日土曜日

Weekly GENDAI Reports on China as No.2

週刊現代の、日本は「もう中国には勝てないのか」大特集
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 週刊東洋経済とか週刊エコノミストとか、経済専門週刊誌を保存する向きは多いが、発行部数が格段に大規模で影響力も強い一般週刊誌は、あまり保存されないようだ。しかし、週刊現代(2010-01-30号)の14ページ大特集は、「合言葉は超日」「中国ASEAN横断鉄道で日本に代り、アジアの盟主になる」「ついに追い抜かれたデフレ日本」「世界第3位へ転落する日本、坂の上の雲めがけて疾走する中国13億の民」「新幹線もジャンボも自前で」「東南アジアは中国がもらう」「米国国債保有高世界一の中国がオバマを揺さぶる」「アフリカまで取り込んだ」「死ぬほど勉強するヤツが山ほど」などを副題として、実証的な論文の実を備え、少なくともここにメモを残すべきだと考えた。
1. 武漢・広州間の高速鉄道「和諧号」の試運転で、日本の新幹線を抜く時速396kmを記録した。北京から8時間以内に、中国全ての主要都市に鉄道で到達できる時代が到来する。
2. 中国が航空機の輸入国に留まっているのも、あと10年程度で、2020までに大型旅客機製造に至るべく、中国の航空機メーカー・中航工業西安飛機工業集団有限責任公司は、オーストリアの航空部品メーカーFACC社(ボーイング社やエアバス社に航空機部品を供給)を買収した(2009-12)。
3. 中国企業は今後、Made in Chinaから脱却してCrated in Chinaを目指す(胡錦濤国家主席2009-12-20)。
4. 中国は現在、珠三角地域(深圳・広州)、長三角地域(上海)、天津浜海新区(北京郊外)の開発に挙国取組んでいるが、例えば天津浜海新区に進出している日系企業238社のうち、中国での年間売上高でベスト50社に入るのはトヨタ(1位)、富士通(43位)、矢崎総業(45位)の3社だけで、代わって最近伸びているのは中国企業で、中国石油天然気(6位)以下、23社を占める。
5. 年間1300万台を超える中国の自動車市場において、トヨタのシェアは7.8%に過ぎず、中国の奇瑞(5.6%)が追随している。
6. 中国とASEANのFTAが2010-01に発効し、19億人という世界最大市場が発生したが、中国農業の不利化と引き換えに、ASEANから日本利権の引き離し(例えばインドネシアでは国内で需要する鉄鋼の5割以上を中国から輸入する予定)、人民元の国際化(SANARI PATENT注: ベトナムほか人民元での商取引が既に著増している)、金融面での超日の好機を得た。
7. 中国の外貨保有高2兆3000億ドルの6割が米国債で、その売却政策が大きな影響力を持つ。
SANARI PATENT所見
 上記3のCreative Chinaへの本格的転換は、知財関係者にとって大きな関心事である。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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