2010年1月14日木曜日

Current Status of Electric-Communication Market

 総務省資料「電気通信市場を取り巻く現状」を要約
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 総務省の上記資料(2009-12-04)を考察する。
1. 電気通信市場では、IP化、ブロードバンド化、モバイル化が進展している。
1-1 固定電話契約数は1999年度末6223万が2008年度末4732万と、3分の1になり、IP系サービスの売上高比率は2005年度22%から2007年度34%に上昇した。
1-2 固定ブロードバンド市場は、2008-12に3000万契約を突破した。移動通信市場でも、ADSL並みのブロードバンドを利用可能な端末の契約数の割合が、ドコモの場合、2006-09の0.1%から2009-09の44%に急増した。
1-3 ケータイ契約数は1999年度末5114万から2008年度末10749万に倍増し、国民一人に1台普及した生活必需品になった。NTTの売上高で移動通信事業が6割となった。
2 情報通信産業のレイヤー別市場規模と市場成長率: コンテンツ・アプリケーションレイヤーや端末レイヤーの市場規模は、ネットワークレイヤーの市場規模を上回っている。また、最近3年間の市場成長率を見ると、ネットワークレイヤーや端末レイヤーは、ほぼ横ばいだが、コンテンツ・アプリケーションレイヤー、特にプラットフォームレイヤーは、50%を超える伸びを示している。
3 メタル回線の時代から光ファイバ回線の時代へ
3-1 固定・移動ともに、FTTHレベルの基盤に移行しつつある。2008-06、FTTHとDSLの契約数が逆転し、その差が拡大している。FTTHが固定ブロードバンドの主役になった。
3-2 日韓ではFTTHが過半となったが、米国ではCATVのシェアが大きく、欧州ではDSLが主流である。
4 電気通信市場の環境変化と上位レイヤー市場の関係: IP化、ブロードバンド化、モバイル化の進展により、動画等の配信が可能になり、上位レイヤー市場が生成・発展しつつある。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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