2010年1月31日日曜日

System-Pro Co. Using Mobile and Internet Solutions to Link People and Info Together

 システムプロの特化した技術力による受注と稼働率の回復
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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システムプロ(東証1部)は今次株主総会(2010-01-28)で、毎年10月末の決算期を毎年3月末に変更した。主要取引先との決算期の合致および各種情報管理の有効活用により、経営計画の策定・推進を効率化し、同業他社との業績比較の利便性を向上し、また、会計基準や税制の改正に速やかに対応できることを、変更の理由としているが、グローバルに競争が激化する今後に対処して、同様の変則決算期企業もシステムプロに倣うものが続出すると予想される。
 しかしシステムプロは既に、変更前の2010-10-31期決算において、翌期以降への成長への足固めができた一年であったと認識しているが、経常利益12億5800万円、当期純利益11億8000万円を確保したことによっても実証されている。
 システムプロは54年前に創業後、一貫して、ファームウェアと呼ばれる通信制御系の組込ソフトウェア開発に携わり、現在の事業構成は、移動体高速データ通信システム事業と、情報システムサービス事業の二つを柱としているので、その業績動向は、IT知財の現実動向を把握するために極めて有用である。
 システムプロの移動体高速データ通信システム事業は、ケータイを中心とした移動体通信端末のシステム、アプリケーションの開発と評価、デジタルカメラのインターフェースや、航空機・車載システムの開発をメインとしているから、いずれも現在、最もイノベーションの高速な分野としてグローバルな注目を浴びているところである。情報システムサービス事業は、データベースに関する技術を核としたシステムや、アプリケーションの開発、ネットワークコンサルティングを内容としている。
 カテナとの資本業務提携(2008-02-28)により、カテナが業務としてきた金融機関向けシステム開発などを相互補完し、2009-04-17から共同でクラウドソリューションサービスを開始した。ユビキタス時代のエア・シンクライアント・サービスを実現し、豊富な顧客基盤を共用活用する意図である。このエア・シンクライアント・サービスとは具体的には、ユビキタス端末と移動体通信網を経由したクラウドコンピューティングを使うことにより、リアルタイムな相互データ通信を可能にし、あらゆる業種の生産性を飛躍的に向上させるシステムとして期待される。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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