Review of Next Generation Supercomputer System
理研、NEC、日立製作所の次世代スーパーコンピュータ・システムの構成見直し
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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1.理研・NECの発表:
理研とNECは、連名のプレスリリース(2009-05014)「次世代スーパーコンピュータ・システムの構成を見直す」(副題「世界最高性能のスパコン開発計画の着実な推進に向けて」において、まず「ポイント」として次のように表明した。
1-1 次世代スーパーコンピュータ・プロジェクトで、NECが製造段階への不参加を表明
1-2 理研は次世代スーパーコンピュータの構成を見直し、目標達成へ開発計画を遂行
1-3 理研とNECの密接な協力関係は継続し、プロジェクトを推進
次いで次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
理研は、文部科学省が推進している「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用プロジェクト」の一環として、世界最高性能の達成を目指しシステム開発を進めてきた次世代スーパーコンピュータ・システムの構成を見直すこととした。
次世代スーパーコンピュータのシステムは、2006年9月から概念設計を開始し、2007年に概念設計を終了、評価を経て開発を推進してきた。システム構成は、スカラ部とベクトル部からなる複合システムで、NECはベクトル部の開発を担当してきた。現在、システム開発は詳細設計の最終段階に進んでおり、今後、製造段階に移行する計画である。この移行期に当たりNECは、理研に対して、製造段階には参加できないと申し入れし、理研は、次世代スーパーコンピュータのシステム構成を見直すこととした。NECは、世界的に経済状況が悪化しているなか、次世代スーパーコンピュータ・プロジェクトの製造段階への不参加を決定した。
理研は現在、文部科学省が実施しているプロジェクトの中間評価の過程で得た技術的な意見も踏まえ、設計活動の成果を基に、速やかに新たなシステム構成をとりまとめていく。
なお、利権とNECは、これまで本プロジェクトで培った技術・ノウハウを生かし、引続き本プロジェクトの推進のために、アプリケーションソフトウェアを通じた次世代スーパーコンピュータと大学・研究機関との連携や、将来の計算システムアーキテクチャの研究などで、密接な協力関係を継続する。
SANARI PATENT所見
マスコミの反応は、例えば朝日新聞(2009-05-14夕刊)は「次世代スパコン中断へ、NEC・日立、開発撤退」という用語で報じ、「NECは発表した」「日立は決めた」と表現し、05-14夕現在におけるプレスリリースの有無を両社について書き分けている。
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