2009年5月14日木曜日

Meanings of Japan-Russia Nuclear Agreement etc. Commented by NIKAI,

日露原子力協定の意義等について、経済産業大臣の応答
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 外交内政共に新たな局面を起動しつつある経済産業省の記者会見において、二階経済産業大臣は次のように説明・応答している(2009-05-12)(SANARI PATENT要約)。

Q1 今次日露エネルギー分野の協力協定によって期待される成果。
A1 パイプラインおよび今後の石油会社等の探鉱のために相互協力が必要だが、埋蔵量が豊富なシベリア油田の開発等について、JOGMEC(独立行政法人・石油天然ガス金属鉱物資源機構)ほか日本の企業が、ロシア側と交渉しながら良い結果をもたらしていくことを期待している。
 昨日(2009-05-11)キリエンコ・ロスアトム社長が私(二階経済産業大臣)方に来訪されたが、同社長は、若いころに首相を務めた政治家で、原子力協定についても極めて積極的で、私との会談では、原子力分野について、お互いにそれぞれの強みを活かして、互恵的な協力関係を深めていくということで一致した。既にロシアとの関係では私は、2年半ぐらい前になるが、お互いに協力関係を進めていく上においても、苦情が出てくる場合が多いが、相互に苦情相談所を設けて相談しようということになっていると話したところ、キリエンコ・ロスアトム社長は、苦情相談所を使わなくてもすむように、自分も努力すると応答した。原子力協定の首脳レベル合意によって、これを前提として今後定期的に対話を行っていくことを合意したことも、ひとつの前進と思う。

Q2 特に、原子力協定をロシアと締結することの意義、協定締結によって、どうもっていきたいのか。
A2 在来エネルギー資源がほとんど無い、少ないわが国にとって、エネルギー源について多方面に幅広く手を打っておく必要がある。従って、アジアにおいて先般も、産油国と消費国の対話などを行っている。今度はまた、欧州との話をしていくが、わが国とすぐ近いところにロシアの豊富なエネルギー資源が埋蔵されており、いままでは政治的理由もあって手が届かなかったが、だんだん雪解けになり、ロシア側も積極的な対応を示しているので、このチャンスを活かして長期的に取組む。

SANARI PATENT所見
エネルギー対策について、「ロシアとも、中東、欧州、その他の国とも綿密に連携して、ぬかりなく、複眼的にしっかりした対応をして、国民を安心させるよう、十重二十重に不断の努力をする」という二階経済産業大臣の今次会見の結語が、通産省資源畑勤務の長かった佐成重範弁理士にとって、まことに感銘深い。
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