2009年2月20日金曜日

Trend of Trade Balance 

昨月の貿易収支連続黒字の要因(望月経済産業事務次官応答)(2009-02-19)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 貿易収支についての経済産業事務次官応答(SANARI PATENT要約)を考察する。

Q1 今年1月の貿易収支が発表され、3815億円の黒字で、10カ月連続の黒字となったが、要因について所見はどうか。
A1 12月、11月の1兆を超える黒字額に比べれば、小さい数字になっている。年末という要素もあり、そのまま他の月と比べるのは不適当かもしれない。この1月については、輸出の伸び率はそれ程高くないが、輸入が前年同月比でマイナス26%という数次になっている。要因は3つあると思うが、一つは原油価格が去年の1月に比べて、需給の緩和により低落している。おそらく8ドル程度下落していると思う。
 もう一つの要因は、国内の景況を反映して、輸入の数字が伸びず、この両方の要因によって対前年同期比マイナス26%となり、11月頃から落ち始めてはいるが、この輸入の停滞が黒字の増をもたらしたと思う。
 金融システム不安を解消するための2法案がつい先日、国会を通過し、これからいよいよ11月以前の状況に戻ると思う。この過渡的な11、12、1月の数字は、国内の状況を見れば予測された数字と思う。

 輸出は、数量が落ち、伸び率が鈍化しているが、輸出の急増によって貿易黒字の歪みが出てくることはないち思う。輸入の数字については、国内の経済活動が11月以前の状態に戻るのだから、それへの期待を込めて注視する。

Q2 1月の貿易収支で、対米黒字も7割弱66%程度増えているが、国連のルービン・サマーズが、日本は内需拡大の国際公約を守れと言うなかで、しかもG7が開かれる前に、タイミングが良くないと思うが。
A2 アジア向け輸出が減少し、それとの関係で全体の伸びが8%程度となったが、特にEUと米国に対して輸出が、金額において
全体よろも伸び率が多くなっているということであり、その結果、数字も増えてきた。
 米国の、特に議会その他を中心に、この数字についての議論が、」これからも出てくるだろうと思うし、そういう意味では引続き国内の経済活動を着実な回復に乗せてゆくことが重要である。

SANARI PATENT所見
 米国における保護主義的動向に拘わらず、日本製品の独自機能が米国で需要されれば輸出は伸長する。例えば、航空機・電気自動車の車体用炭素繊維など。ある程度の保護主義が全世界を蔽うことは必然的で、わが国の産業構造をこれに適応させるべきである。
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Trade Balance、対米輸出、貿易黒字、国連、アジア

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