2008年12月9日火曜日

Energy Productivity Stressed By METI Mochizuki Vice Minister

 経済産業省記者団との対石油価格変動質疑応答(2008-12-8)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 石油価格の特定値に基づいて企業計画を樹てることは、既存業界も新起業も同様だから、石油価格の適正値がどうか、さらには、そのようなものがあるのか、先ず経済産業省の所見が問われるのは当然である。以下標記内容(SANARI PATENT要約)を考察する。

1. WTI(West Texas Intermediate)40ドル
1-1 質疑:: エネルギー白書で50~60ドルが適正と指摘していたが、これだけ急激な下落の現状を、どのように受け止めているか。
1-2 応答(望月経済産業事務次官): 適正というか、原油の需給、実需を反映した価格というものを分析してゆくと、それぐらいの数時になるというのが、エネルギー白書を出した当時の見解であるし、それはそんなには変わっていないと思う。ここのところ少し、さらにそれを超えて原油価格が低下しているが、当面の金融危機に端を発した世界経済不況を前提として、先行きの原油の需給見通しは大変悲観的になっているところが大きいと思う。併せて丁度、IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)の先行き原油見通しが出たところで、7月に出したものが下方修正されていることから、そちらに有利に振れていると思う。              
    短期の振れについては、価格だけ見れば今年に入って149ドルに達し、それから3分の1ぐらいになっているが、原油価格というものは、構造的な大きな流れの中で捉えていく方が良いと思う。ここのところの急激な変化は、原油の需給という観点からいくと、少しそれをオーバーシュートしているのかと思う。

2. 日本経済への影響
2-1 質疑: 変動の影響はどうか。
2-2 応答: 150ドルのときに比べれば、日本経済にとって、色々なマイナス要因が数多くあるなかで、ある面で唯一の朗報という気はするけれども、実需ベースで50ドルくらいのレベルでも、90年代から長期に20ドル弱くらいで安定した時期に比べれば、倍以上の数字になっているわけだから、高資源価格時代にあることは間違いないと思っている(SANARI PATENT考察: 何に比べて、または何時に比べて「高資源価格時代」と称するのか、また「高資源価格時代」と認識することによって40ドルの現在、どのような政策を採るのか、もっと下落を志向するのか、知りたいところである)。そういった点で、エネルギー資源生産性の向上が引続き重要である。ただ、全体として色々なものが高くなったり、」乱高下している中で、生活のコストを下げる意味では、良いことと思っている(SANARI PATENT考察: 電力料金認可等に反映させることが重要である)。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
WTI、原油価格、IEA、エネルギー生産性

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