2008年10月16日木曜日

Evaluation of Brand, Patent and Website

Attempts of Sum Evaluation on Brand, Patent and Website:定額的価値評価の定額的価値評価にベンチャー的取組
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 グローバル市場で情報技術・知財活用が企業の命運を決定する現在、ブランドやパテントの定額的価値評価は、算定方式未確立のまま課題として生き続けるが、ウェブサイトの定額的価値評価をダイヤモンド社が敢行したことに、SANARI PATENTは先ず深く敬意を表する。ブランドの定額的価値評価について経済産業省は、著名大学の商学部に委託して評価算式を公表した先例があるが、「経済産業省としては、この算式によって個別企業のブランド算定はいたしません」と注記した。そこで民間の知財研究団体が企業別にブランド価額を、この算式により算出して発表したが、発表された企業の内部から、企業の時価総額との乖離が著し過ぎるという発言が公けにされた。
 パテントについても、例えば特許庁の定性的価値評価基準はあるが、定額的価値評価の策定には至らない。要するに、知財資産・無形資産の定額的価値評価は多数算定方式の提案はあるが、結局それらの総合勘案で、という域を出ていない。

 ダイヤモンド誌は敢然として、日本ブランド戦略研究所と協働のもとに、「企業ウェブサイトの事業貢献度を測定し、ウェブサイト価値のランキング」を発表したが(13 Sept. 2008)、SANARI PATENTが推測するところでは、ウェブサイト価値(百万円単位で表示)の構成のうち、情報価値(閲覧価値と行動価値の和)の算定手法は主として日本ブランド戦略研究所の創成により、売上価値の算定手法はダイヤモンド誌の創成によるのではないか、と思うが、それはいずれにせよ、ウェブサイトに対する関心がグローバルに高まる現在、今次ウェブサイトの定額的価値評価の発表は極めて注目すべき業績と、SANARI PATENTは考える。

 例えばトヨタ自動車のウェブサイト価値1421億7800万円は、売上価値1298億7200万円と情報価値123億7200万円(閲覧価値105億6200万円と行動価値18億1100万円の合算額)の合計額として表示されている。売上価値は、消費者の購買行動において、トヨタ自動車の製品を購入するために、どれだけの割合の人がどの程度トヨタ自動車のウェブサイトを利用したかをサイト効果として把握し、これと対応する売上とを関連づけることにより算出している。情報価値は、消費者のウェブサイト視聴動向を調査し、消費者が各社のウェブサイトにどれだけアクセスしたか、またウェブサイト上でどのような行動、例えば会員登録、資料請求などをしたかを把握することにより算出している。

SANARI PATENT所見
 消費者のウェブサイトにおける行動は、極めて精細に把握されているから、そのデータに基づく解析は、ウェブサイトの定額的価値評価にとどまらず企業戦略全般について参照されるべきである。
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Website、定額的価値評価、トヨタ、ウェブサイト価値、ダイヤモンド誌

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