2008年10月15日水曜日

Annual Report 2008 of ASTELLAS Designs

Changing Tomorrow, Annual Report 2008 of ASTELLAS Designs Next Health Generation:世界経済カップリング変動下で日本製薬業界の体制革新進む
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 アステラスの年報2008(グローバル版)が届いた。2008年3月期のアステラス海外売上高は4895億7000万円に達し、海外売上高比率が50.3%、グローバル企業性を顕著にしている。武田薬品の海外売上高比率51%と共に、新薬創成のグローバル企業として双璧をなし、大日本住友製薬の9%、塩野義製薬の18%、田辺三菱製薬の9%、中外製薬の11%等と対照的であるが、エーザイの認知症薬・抗潰瘍薬の世界展開による海外比率62%は突出している。

 アステラスの会社案内の冒頭には、「病気と闘う人々に新しい薬を届けたい(従業員)一人ひとりの想いが、アステラスを動かしています」と述べてられている。その成果はグローバルに感謝されるとこであるが、問題は、「病気と闘う人々に新しい薬が届く」能率性であり、その不備は、国内国際にわたる医療行政体系の不備・欠陥に帰責され追求・是正されるべきことに異論はないであろう。

 早速の例として、アステラスが先日(6 Oct. 2008)発表した「下痢型過敏症腸症候群治療剤・イリボー錠」(一般名:ラモセトロン塩酸塩)は、「過敏症腸症候群は器質的疾患を伴わず、腹痛、腹部不快感と便通異常を主体とし、それらの消化器症状が長期間持続もしくは悪化・改善を繰返す機能的疾患であって、ストレスなど種々の病因により引き起こされ、最終的には腸管神経の過緊張に伴う腸の運動機能亢進によって生ずると考えられ、日本では約1200万人の若年層・男性主体の有病者が推定される(SANARI PATENT要約)」と解説され、世界人口に演繹すれば6億人口の悩みを解決できることとなるが、先ず、OTCとして薬局購入可能か、薬事法改正によりコンビニの登録者によっても入手可能か、がアステラスの「明日は変えられる」挑戦の成否を左右するとSANARI PATENTは考える。直ちにはできないならば、その実現に向けての研究開発こそ、「アステラス社員による車椅子送迎車6台寄贈」(本日14 Oct. 2008 アステラス発表)と同様に社会貢献する。
 MR(Medical Representatives : 医療情報担当者)活動も、アステラスが重点を置く高度な内容であるが、ジェネリック医薬品のアステラス自産など、安全性・信頼性と経済性を両立させた後発医薬品の普及にアステラスMRが一層寄与することをSANARI PATENTは期待する。
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ASTELLAS、製薬業界、アステラス、武田薬品、腸症候群

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