2008年10月29日水曜日

Encryption System for Improved Data Protection

Fujitsu Introduces New Encryption System for Improved Data Protection Required:富士通が
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 特許庁へのパソコン出願は全て暗号化してなされるが、特許に限らず暗号化、特に高度暗号化の必要性はインターネット活用の普遍化に伴って益々高まる。これはグローバルな現象であり、富士通の英文White Paper(15 Aug. 2008)も、「Fujitsu Introduces Full Disk Encryption」、「Improved Data Protection Is Required」、「Encryption Technology」、「Advanced Secure Erase」、「Benefits Over Software Based Encryption」、「Fujitsu’sProduct and Value Protection」の各章で構成され、全世界市場を対象としている。

 今月27日に富士通が発売した暗号化商品「レイヤー2暗号化機能搭載高信頼スイッチSR-S224CP1」は、「企業のネットワークを流れるデータを、次世代標準暗号化方式AES(Advanced Encryption Standard:米国の次世代暗号化技術で、これまで一般に使われていた暗号化方式より高度の難解読性を有する)により暗号化することによって、セキュアなデータ通信を実現し、企業内からの情報漏洩を防止する」と共に、「先進の暗号化プロセッサ搭載により、暗号化に起因するデータ通信速度の低下を抑制して、1Gbpsの高速データ通信を実現した」と発表(27 Oct. 2008)された。

 暗号化に関する技術開発は極めて活発で、わが国特許庁の特許公開件数も、
2万6581件(28 Oct. 2008 現在)に達するが、この3月間(1 Aug.~28 Oct. 2008)
のみでも611に及ぶ。例えば
(1)  東芝「鍵管理システムおよび鍵管理方法」(公開日23 Oct. 2008)は、組織変更、人事異動または有効期限切れによる鍵の変更や鍵の紛失が発生した場合でも、容易に対応可能とすることを課題とする。
(2)  NEC「光通信システムにおける光強度設定方法および光通信装置」(公開日23 Oct. 2008)は、安全性の確保およびノイズ成分抑制を共に達成可能な、光通信システムにおける光強度設定方法および光通信装置、それを用いた量子暗号鍵システムの提供を課題とする。
(3)  パナソニック「鍵管理システムおよび鍵管理方法」(公開日23 Oct. 2008)は、端末にアプリケーション実行のための鍵を開示しない態様で管理できる鍵管理システムを提供することを課題とする。

SANARI PATENT所見
 暗号化の理論と技術は人類の歴史と共に深遠であるが、次世代ネットワーク社会経済によるイノベーションの成否を決定する鍵である。かつ国際標準化がデファクト標準化によって複数形成されることも、SANARI PATENTが夙に予見するところである。
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Encryption、富士通、暗号化、NEC、東芝、パナソニック

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