2008年10月19日日曜日

Clean Develop Mechanism Projects by Mitsubishi

METI Approves Clean Develop Mechanism Projects by Mitsubishi Trading, Mitsubishi UFJ Security, Kansai Power, Tokyo Power and Marubeni: 今次CDMプロジェクト承認を経済産業省が発表(17 Oct, 2008)。
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 経済産業省が「CDM-JIプロジェクト政府承認結果について(申請者:三菱商事、三菱UFJ証券、関西電力、東京電力、丸紅)」と題して審査結果を発表(17 Oct. 2008)した。

 このプロジェクトの内容について一般の理解が必ずしも徹底していないと考えるが、朝日新聞社「知恵蔵」に環境エネルギー政策研究所・飯田哲也所長が執筆された次のような解説(SANARI PATENT要約)が分かり易い。
「先進国と途上国が共同で、温室効果ガス削減プロジェクトを途上国において実施し、そこで生じた削減分(SANARI PATENT注:例えば、発電施設を火力発電ではなく水力発電により建設することによるCO2削減量)の一部(認証排出削減量)を先進国がクレジットとして得て、自国の削減に充当できる仕組みである(SANARI PATENT注:「クレジット」という言葉に新しい意味を持たせた)。
 先進国にとっては、より少ない費用でCO2の排出量を削減でき、途上国にとっての持続可能な発展の支援もできるという考えが背後にある。京都メカニズムの一つである。CDMでは、プロジェクトを実施しない場合の排出量の設定(SANARI PATENT注:上記の例では、火力発電による場合のCO2排出量)などの課題のほか、基本的に、途上国における削減量(SANARI PATENT注:すなわち、上記「クレジット」)を充当できることによって先進国全体の削減が緩められるという論点もあったが、京都議英書の発効を受けて取組が活発化し、環境省・経済産業省も事業化に向けた調査費を支援し、経済界もCDMクレジットの調達に大きな期待をかけている。」

 今次承認プロジェクトの概要を見ると、
1. 三菱商事「インドKM Power Private Limitedによるグリッドシステムのための11.3Mw再生可能エネルギープロジェクト」
2. 三菱UFJ証券「インドネシア・バイオガス回収・バイオ水素製造」
3. 東京電力「中国黒竜江省Fujin48MW風力発電プロジェクト」
4. 関西電力「中国凌雲県ハオクン水力発電プロジェクト」
5. 三菱商事「中国広西橋水力発電プロジェクト」
6. 三菱商事「中国四川省松新20MW水力発電プロジェクト」
7. 三菱商事「中国雲南省花果河10MW水力発電プロジェクト」
8. 三菱商事「中国雲南省花果河7,5MW水力発電プロジェクト」
9. 三菱商事「中国四川省金岩渓8MW水力発電プロジェクト」
10 三菱商事「中国四川省候山8MW水力発電プロジェクト」
11 三菱商事「中国四川省和沐8MW水力発電プロジェクト」
12 三菱商事「中国雲南省金鳳12.6MW水力発電プロジェクト」
13 丸紅「中国福建寧徳三潤渓水力発電プロジェクト」
14 丸紅「中国福建屏南亭頭港水力発電プロジェクト」
15 丸紅「中国福建武夷山坑口水力発電プロジェクト」
16 丸紅「中国福建屏南魚党水力発電プロジェクト」
17 丸紅「中国福建陽龍江水力発電プロジェクト」
18 丸紅「中国福建屏南鷲峰水力発電プロジェクト」
19 三菱商事「中国河南省洛寧県黄河水力発電プラント」
20 三菱商事「中国広東省龍川県稔坑水力発電プロジェクト」

 以上20プロジェクトについて、それぞれCO2排出削減量が年間トン数表示されている。

SANARI PATENT所見
 既にCO2削減が極めて進捗しているわが国企業の生産活動に裕度をもたらし、中国等のクリーンエネルギー開発にわが国企業が寄与するための、優れたメカニズムの知恵としてCDMの成果に注目する。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
CDM、三菱商事、三菱UFJ証券、関西電力、東京電力、丸紅

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