2008年10月27日月曜日

Innovation Influenced by Oil Price Prospects

States of Innovation Influenced by Oil Price Prospects:原油価格予想の態様によるイノベーション指向の態様変化
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
Sub Site http://d.hatena.ne.jp/SANARI/
Sub Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
Sub Site http://sanaripat.exblog.jp

 「原油価格が概ね60ドル台で推移する」、「概ね170ドル以上で推移する」、「200~300ドルに向かう」、「60ドルと300ドルの間で乱高下する」、これらは現状、3カ月前、この間の浮動予測で、いずれも事実および関係分野専門家の発言趣旨である。

 関連してYOMIURI ONLINE 26 Oct. 2008(0202)は次のように社説している(SANARI PATENT要約)。
(1)  最近の原油価格は60ドル前半まで落ち込んだ。
(2)  今年7月には147ドルと史上最高値をつけていた。
(3)  OPECは生産目標・日量2880万バレルから150万バレル削減を決定(Oct. 2008)したが、その後も原油価格は下落し、再削減の可能性もある。
(4)  60ドル台は、投機資金が規制強化を嫌って逃避したことと、世界不況による原油需給の緩和による。
(5)  鉄鉱石などの価格も連動して下落しているが、資源・エネルギー関連業界は、原材料値下り分の対利用者還元を急ぐべきである。
(6)  金融危機の実体経済への波及下で、エネルギー価格低下は景気の下支えに役立つが、重要なことは、原油価格価格高騰の機会に本格化した脱石油・省エネを維持することである。
(7)  原油価格は、いずれ反騰するかも知れない。ここで手を抜けば痛い目に遭う。

一方、望月経済産業事務次官は記者会見(23Oct. 2008)で次のように応答している(SANARI PATENT要約)。
(1)  産油国・消費国の会議における経緯から考えても、単に原油価格が高い状態から下がったというだけで、一方的にOPECサイドが減産についての協調行動だけを議論するというのは、いかがなものかと思う。従って、現在の石油市場について、少し長い視野で適切かどうかを含めて、安定化のためどのレベルがいいのかということを含めて(SANARI PATENT考察: そもそも「原油価格安定化」ということが世界経済の本質上可能であるのか、乱高下を前提とする政策・戦略こそ必要ではないか)、ある程度よく分析し議論することが必要である。現在の、60ドル台から70ドル台程度のレベルであったとしても、過去十数年間にわたる20ドルから30ドルの間で安定していた時期に比べれば倍以上になっているから、世界経済に与える影響は大であり(SANARI PATENT考察:この間の影響の評価には言及していない)、長期的に基礎的物資の安定的取引が、供給国・消費国双方にとって重要であることを常に忘れず行動することが重要であると、我々は思っている。原油価格価格としては60ドルぐらいが実力と認識している。
(2) (金融危機に伴う景気停滞によって石油の実需そのものの低下も予想されるが、60ドルレベルより更に下落も予想するか、との質疑に対して)むしろそのような世界経済の失速がないよう対処することが課題である。60ドルぐらいを落ち着きどころと考えてきたので、これ以上の大恐慌は、考えたくない予想である。
(3)  (原油価格が下落し過ぎた場合も産油国・消費国の一致した行動が必要ではないか、との質疑に対して)総体価格の問題であり、短期的な変動で適正な原油価格のレベルが変わるということは、本来的には言えないと思う。他のエネルギーへの転換も含めて、長期的な課題と考える。

以下、原油価格変動の要因について、
Sub Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
(27 Oct. 2008)予定記事ご参照
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Oil Price、原油価格、望月経済産業事務次官、産油国、大恐慌、金融危機

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム