2008年8月6日水曜日

SOFTBANK’s Two Keywords

SOFTBANK’s Two Keywords:「モバイルインターネットを制する者がインターネットを制する」、「アジアを制する者が世界を制する」:中国で出資増強
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 経済産業省の中小企業対策段取り
http://d.hatena.ne.jp/SANARI/ キッズデザイン大賞
http://sanaripat.exblog.jp 競輪のインターネット投票システム

 ソフトバンクが今年4~6月業績について発表(2008-8-5)したので、その内容を通じて情報通信産業の趨勢を見る。

1. ソフトバンクの発表(SANARI PATENT要約)
1-1 移動体通信事業で機種変更件数が減少し、ケータイ端末の販売数が減少したことや、APRU(Average Revenue Per User)が減少したため、今次四半期の売上高は6472億5500万円、前年同期比2.4%減となったが、営業利益は、インターネット・カルチャー事業やブロードバンド事業などで850億8600万円を計上し、前年同期比8.1%増加した。
1-2 ソフトバンクグル-プは、「モバイルインターネットを制する者がインターネットを制する」、そして、「アジアを制する者が世界を制する」という2つのキーワードを掲げ、モバイルインターネットNo.1、アジアNo.1インターネットカンパニーを目指し、インターネットに軸足を置いている。
1-3 ケータイの新規契約から解約を差し引いた月間純増数が、平成19年5月から首位を継続し、平成20年3月期の通年ベースでNo.1になった。
1-4 一方、中国最大のSNS(Social Networking Service)「Xiaonei.com」を運営するOsk Pacific Interactiveに出資し(2008-4)、Alibaba Groupと併せて中国を中心とするアジア地域への展開を加速している。
1-5 また、契約数で世界最大のケータイ電話会社China MobileとVodafone(英国ボーダフォングル-プ)とソフトバンクの3社で、Joint Innovation Lab
(合弁会社)設立に合意した(2008-4)。
1-6 ソフトバンクモバイルでは、3Gケータイネットワークの増強、3Gケータイ端末の充実、ケータイコンテンツの強化、ブランディングの強化の4重点課題に取組んだ。これにより解約率が1%以下になった。
1-7 インターネット・カルチャー事業については、主たる事業会社ヤフーの広告事業が、利用者の行動履歴を基にして配信する行動ターゲティング広告の売上高が大幅に拡大している。検索連動広告の売上高も大きく伸長した。ヤフーショッピング、ヤフーオークションも、ストア数が3万2061に達し、順調に推移した。

2 SANARI PATENT所見
新興国の電気通信インフラ整備について、その国の「後発利益」、すなわち、旧固定電気通信網の不存在による先端移動電気通信網を中心とする高帯域電気通信網の初期形成が容易であることが実証されているが、中国のケータイ普及数世界首位はその典型であり、ソフトバンクがこの市場に資本投入していることは、わが国ケータイ関係技術のグローバル、高度、文化的かつ多様な展開に寄与するものと考える。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
SOFTBANK、China Mobile、Vodafone、ソフトバンク、モバイルインターネット

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム