2008年7月31日木曜日

TOSHIBA Intellectual Property Report 2008

TOSHIBA Intellectual Property Report 2008 : 東芝の4~6期決算におけるセグメント別状況の多様性と、今次東芝知的財産報告書
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog マネジメントシステム規格認証制度の信頼性確保のためのガイドライン(20080730記事)
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/ 松下電器産業の特許開発(20080730記事)
別サイト http://sanaripat.exblog.jp 内閣知財戦略本部調査会における三尾美枝子弁護士のブランド政策論(20080730記事)

  本年度第1四半期の東芝売上高は1兆6187億円で、前年同期比3%減と発表されたが、セグメント別状況の相違が顕著に見受けられる。
 一方、本年3月期の東芝知的財産報告書は、グローバルな経済・技術動向に対応しつつ活発な知財開発が進められていることを示している。

1.東芝第1四半期のセグメント別状況(SANARI PATENT要約)
1-1 デジタルプロダクツ: 売上高3%減、大幅増益。 増益はパソコン事業、テレビ、ハードディスク装置の好調による。
1-2 電子デバイス: 売上高3%減、減益。 半導体事業が、システムLSI事業の不振、NAND型フラッシュメモリの価格下落、円高により減益し、液晶事業は改善したが、セグメント全体としては減益した。
1-3 社会インフラ: 売上高4%増、増益。 発電システム事業、昇降機事業、電力流通・産業システム事業が好調であった。
1-4 家電: 売上高8%減、減益。 個人消費の低迷、照明事業・空調事業に対する建築基準法改正が影響した。
2 東芝の今次知的財産報告書(SANARI PATENT要約)
2-1 東芝は知的財産戦略を、事業成長・研究開発と三位一体化して推進し、知的財産権の出願・活用・管理を三本柱として、利益ある持続的成長実現の具体的施策を推進している。
2-2 東芝の知的財産部門は、事業環境の変化に対応し、グローバル化,グル-プ化を強化している。すなわち、グローバル化では、事業のグローバル化加速に対応する知的財産力の強化を、知的財産要員のグローバル化対応などにより進めている。グル-プ化については、東芝本社の知的財産部が、社内の研究所・カンパニーだけでなく、関係会社との連携も密にして、東芝グル-プとしての知的財産管理を推進している。特に、東芝テック、東芝松下Display Technology、東芝エレベータ、東芝ソリューション、東芝メディカルシステム、東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングスとの関係を強化し、独自性を保ちつつ、東芝グル-プにおけるデジタルプロダクツ等の開発を進めている。

2.SANARI PATENT所見
電気・電子機器各社の今次4~6四半期の業績は多様な状況を示している。わが国の輸出減少も顕著となり、インド等への事業進出が活発化しつつあるが、各社の知的財産報告書も、東芝のそれと同様に、イノベーションとの関連など広い視野に立つ記述が望まれる。
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TOSHIBA 、Intellectual Property Report、東芝テック、東芝松下Display Technology、東芝エレベータ

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