2008年7月24日木曜日

ORIX Announces Stake in Chinese Academy of Science Private Equity Fund

ORIX Announces Stake in Chinese Academy of Science Private Equity Fund: 中国の政府系ファンド「国科瑞華基金創業投資企業」にオリックスが出資
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/  ファンドの活用と対ファンド防衛(20080723記事)
このサイト http://sanaripatent.blogspot.com/  アップルの技術者ケータイ、弁護士ケータイ(20080723記事)

 中国科学院のPrivate Equity Fundへの出資(最大3億元:約47億円)をオリックスが発表(2008-7-21)
したことは、日中国際協力の知財・金融両面にわたる新たな展開を示すものとして、高く評価すべきであるとSANARI PATENTは考える。

1. オリックスの上記発表(SANARI PATENT要約)
1-1 中国科学院は中国最高レベルの科学技術学術機関・ハイテク総合研究センターとして、中国のIT、バイオなど先端業界をリードする政府組織である。中国科学院国有資産経営有限責任公司は中国科学院の100%出資・資産管理会社で、これが主体となって設立したPrivate Equity Fund「国科瑞華基金創業投資企業」にオリックスが出資した。
1-2 中国科学院国有資産経営有限責任公司はレノボの大株主であり、有人宇宙船「神船」プロジェクトの推進など、中国科学院傘下約500企業の経営・監督を行っている。
1-3 中国科学院とオリックスは従前から、リースビジネスにおいて協業や情報交換をしている有力パートナーであるが、今回の出資は純投資であるため、オリックスは投資の意思決定には参加しない。一方、オリックスは、中国科学院国有資産経営有限責任公司から、例えば、国科瑞華基金創業投資企業が投資する対象企業に日本の先端知財企業を紹介することや、Joint Venture企業を設立する際の共同出資の検討など、様々な役割も期待されている。
1-4 このためオリックスは、国科瑞華基金創業投資企業のアドバイザリーボードに一名派遣し、投資先企業のマネジメント力の向上や、運営システム改善に関する助言など、投資先企業の価値向上を実現し、上海証券市場等への上場を目指す。

2. SANARI PATENT所見
オリックスのIR誌最近号が届いたが、同社・宮内義彦会長の経営理念・戦略が多角的に表明されていて、オリックス事業の先進性・独自性を改めて認識する。例えば、オリックス自体について次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
「オリックスでは株主構成においても、外国人投資家が6割以上を占めている。また、取締役11名のうち5名が株主の代弁者である社外取締役であり、指名委員会、報酬委員会、監査委員会といった主要な意思決定機関は全て社外取締役で構成されている。」
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
ORIX、中国科学院、中国科学院国有資産経営有限責任公司、ファンド、宮内義彦

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