2008年7月18日金曜日

Murata With New Quality Materials, New Quality Components

Murata With New Quality Materials, New Quality Components, New Quality Electronic Equipment: 村田製作所のグローバル・イノベーター性
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/  デジタル・ネット時代対応の日米差(20080717記事)

 TVの「理科は好きですか」で一般にも馴染まれている村田製作所が、本年度の村田学術振興助成金・総額1億3千万円(昨年より3割増)の贈呈式予定を昨日発表した。自然科学系124件、人文科学系25件で、東京大学・田畑 仁教授(バイオエンジニアリング専攻)の「リラクサーおよびスピングラスを利用した生体機能模倣素子の研究」、大阪大学・木村 剛教授(物質創成専攻)の「高温動作のマルチフェロイクス機能発現に向けた研究」などが対象とされている。村田製作所の、「New quality electronic equipment begins with new
Quality components, and new quality components with new quality materials」という社是に基づく広汎な対象範囲に及んでいる。
 野村証券・東洋経済の会社四季報最新版によれば、「村田製作所はセラミックコンデンサーで世界トップ。原料からのセラミック技術に強み。海外75%」と特色づけられており、その現況が注目される。

1.村田製作所の「2008 Annual Report: Year ended March 31, 2008」
 「Everywhere in the world, wherever we are, Murata’s electronic compo-
nents are invisibly at work」と副題して次のように述べている(SANARI PATENT要約)。1ドル100円前提で表示している。
1-1 売上高は前期比11.4%増の6316億5500万円となった。中国のAV機器向け、通信機器向け、コンピュータおよび関連機器向けが大幅に伸長したことにより、アジア・その他((SANARI PATENT注:日欧米以外)の製品売上高は対前期比14.2%増の3491億5400万円(SANARI PATENT注:全売上高の55.5%)となった。南北アメリカは、通信機器向けやコンピュータおよび関連機器向けが増加し、対前期比16.4%増の536億8800万円となった。欧州は、コンピュータおよび関連機器向けやカーエレクトロニクス機器向けの増加により対前期比3.4%増の728億6000万円となった。営業利益も増加し、1157億5200万円となった。
1-2 コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、円板型セラミックコンデンサ、トリマコンデンサ)については、主力のチップセラミックコンデンサの大容量品がAV機器、通信機器、コンピュータおよび関連機器など全ての用途で大幅に増加した。
1-3 圧電製品(表面波フィルタ、セラミック発振子、圧電センサ、セラミックフィルタ、圧電ブザー)については、表面波フィルタが通信機器向けに、圧電センサがHDD向けの衝撃検知用センサや、カーエレクトロニクス向け超音波センサが増加した。
1-4 高周波デバイス(近距離無線通信モジュール、多層デバイス、コネクタ、アイソレータ、誘電体フィルタ)については、近距離無線通信モジュールが無線LAN向けに伸びた。
1-5 モジュール製品(電源、回路モジュール)については、ケータイ用の地デジチューナや通信機器用モジュールが大幅に増加した。

2.SANARI PATENT所見
  地域別売上高構成が、日本24.4%、南北アメリカ8.5%、欧州11.6%、アジアその他55.5%で、グローバル性が顕著であるが、このようなグローバル性企業の伸展に、内需・人口・所得総額飽和の日本経済の未来が託されていると考える。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Electronic components、村田製作所、ケータイ、セラミックコンデンサ、回路モジュール

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