2008年7月16日水曜日

eBay Inc. Applauds Court’s Rejection of Tiffany Counterfeit Claims

eBay Inc. Applauds Court’s Rejection of Tiffany Counterfeit Claims:商標権者Tiffanyの自己防衛責任遂行の在り方(eBay勝訴が示唆)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/  電子タグ、SaaSの利用企業増加状況(20080715記事)

 News ebay.com (2008-7-14-Calif.)が、Tiffany対eBay「模造品オークション事件」訴訟におけるeBay勝訴を報道したことは、商標権者の自己防衛遂行の在り方を示唆するものとして、グローバルに関心を集めるものと予想される。以下その内容(SANARI PATENT要約)を考察する。

1.米国連邦地方裁判所(Southern District of New Tork)がTiffanyの請求を棄却(20080714現地):
1-1 オンライン取引のeBayにTiffanyの模造品が出品されていたことに対して、Tiffany がeBayの管理責任を追及した事件について、請求棄却の判決が示された。
1-2 裁判所は、eBayが模造品排除のため適切な処置を行っていたと指摘した上で、商標権者であるTiffanyがeBay画面を監視して商標を防衛する責任があると判示した。
1-3 eBayは、「この判決は、eBayが模造品を排除すべく努力し、消費者が真正品をオンラインで売買する選択を支援してきたことを認めたものとして、高く評価する」と述べている。すなわち、この判決は、「eBayの安全・安心な売買受委託のオンラインの場を提供するための付加的努力(Additional efforts to provide a safe and trusted marketplace)」を認めた。
1-4 この判決は更に、「TiffanyはeBayの場において、自己の商標を防衛すべく監視する責任を負う(Tiffany was responsible for policing its own trade mark on eBay)と判示した。

2.SANARI PATENT所見
eBayは、「この判決はわれわれのシステムによる売買のグローバルコミュニティの重要な勝利(an important victry for our global buyers and sellers)と述べ、グローバルという言葉を用いていることに、SANARI PATENTは特に注目する。オンライン取引のグローバル性は、商標権者の自己防衛責任遂行を前提とするものであり、わが国の内閣知財戦略本部の模造品対策を含めて、商標権者の自己防衛責任が統一された考え方で認識されることを期待する。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
eBay、Tiffany、模造品、米国連邦地方裁判所、商標権者

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