2008年7月29日火曜日

NAMA (Non Agriculture Market Access)Fields

NAMA (Non Agriculture Market Access)Fields’ WTO Negotiation:「非農産市場アクセス」に関するWTO交渉について経済産業事務次官応答
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog ORIXの金融・資本ビジネスモデル(20080728記事)
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/  角川のクロスメディア(20080728記事)

 今次WTO交渉の結果が国際価格体系と国際物流に影響をもたらし、知財開発に新たな動因を誘発することは確実であると、SANARI PATENTは考える。その意味で、昨日の経済産業事務次官・定例記者会見の内容を考察する。

1.WTOについて(SANARI PATENT要約)
1-1-1 質疑: ラミー事務局長が合意案を提示し、最終合意に向けて大詰めの交渉をしていると思うが、見通しはどうか。
1-1-2 応答: 調停案は、多くの国から、収れんに向けた交渉のベースとして受け入れられているが、依然として各国間の意見の相違が見られる論点も少なくない。今日以降も引続き少数国会合や全体会合が開催され、農業とNAMAのモダリティ合意に向けて、ぎりぎりの政治判断がなされる交渉が続くと思う。わが国の立場を最大限反映させるよう、引続き閣僚レベル交渉に取組むという現状である。
1-2-1 質疑: ミラー案における途上国のNAMAの税率上限は、20%、22%、25%とあるが、これの相場観はあるか。
1-2-2 応答: これは関係者が多く、各国の立場により評価が違うと思うが、一応多くの国は、ある種のレンジに入っているのではないかと思う。少し細かいところを見ると、途上国に引っ張られているかなというところは勿論ないわけではないが、交渉妥結に向けてのベースとして受け取られている部分であろう。
1-3-1 質疑: NAMAの分野について、経済産業省としてはミラー案は容認できる範囲内か。
1-3-2 応答: 交渉の土台としては一定の評価あると思う。ただ、途上国に若干寄り過ぎている部分はあるので、市場アクセスの改善に関して不満を残すというところは日本側から見ても有ると思う。各国間での議論進展の過程で、そのような部分も含めて、できる限り私どもの主張も受け入れられるように努力し、最終合意に至りたい。

2.原油価格について
2-1 質疑: 「明日(2008-7-29)、漁業関係者向け原油価格対策をまとめる」と官房長官が先ほど言明したが、経済産業省は、どのように対処するか。
2-2 応答: 官房長官は、石油製品高騰で悲鳴を上げている漁業関係者についての対策を、取敢えず近々にまとめるという意味で発言したと思うが、全体対策としては6月に対応策がまとめられており、特に中小企業について金融面、セーフティネット面、保証面で着実に実効を挙げつつあると思うので、そういうわけでいま考えている。

3.SANARI PATENT所見
国際交渉中であり、工業製品の輸出先別、製品別の国際競争力への影響や、農産構造の改革への影響については、別途考究すべきである。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
WTO、NAMA、経済産業事務次官、ラミー事務局長、石油製品

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