2008年6月23日月曜日

NTTDATA as Global IT Innovator Supports UNIQLO

NTTDATA as Global IT Innovator Supports FASTRETAILING (UNIQLO):株式会社NTTデータ今次事業報告の「創立20周年」と「第3の創業」
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog  メディア多様化対応のコンテンツ(20080622記事)
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/  伊勢丹の環境大展開(20080622記事)

 NTTデータの今次報告が届いた。受注高、売上高ともに1兆円を超え、営業利益も959億円に達して、創立20周年の成果を遂げ、第3の創業は、Global IT InnovatorのGLOBALに重点を指向する意欲に満ちている。株式会社ファストリテイリングとの「ECサイト構築契約」は、中国の13億人市場を始め、わが国産業のグローバル市場指向におけるIT Innovationの軌道を敷設するものとして、NTTデータのみならず、わが国次世代ネットワーク活用の方向性を示す事業として注目される。

 報告冒頭に、NTTデータ・山下 徹 社長が、「20年前にNTTから分離・独立した時のことを考えると、よくここまで来ることができたなというのが正直な感想です」と述べているが、当時はわが国電気通信体制の基本的改革期であって、同時期に郵政省、NTT、KDDIの出身者と共にJTEC(電気通信の国際協力機構)専務理事の職に在ったSANARI PATENTには、この大変動期の感触が充分理解できる思いである。

 それはさておき、ファストリテイリングとの「ECサイト構築契約」に関連する事項について、今次報告の内容(SANARI PATENT要約)を考察する。

1. NTTデータは3年前に、10年後の目指すべき姿として、Global IT Innovatorというビジョンを作ったが、その時に想定していたグローバル化の進展と、国内市場の伸び率の鈍化といった環境変化の方向性については、あまり変わっていないと認識している。しかし、環境変化のスピードは、予想以上に早くなっている(山下社長)。
2. 特にグローバル化に向けての変化のスピードが思ったよりも速く、3年前に10年後の姿として想定していた事態が既に現実のものになっている。例えば、当分競合しないと思っていたインド企業が、今や直ぐ隣りにいる(同)。
3. 特に法人分野ではグローバル化が緊急の課題である。金融業界も、外資系企業も国内参入など、国内においてグローバルな競争にさらされている。このような状況のもとで顧客が求めるのはグローバルなベストプラスティスの提案であり、その要望に応えるには、NTTデータも積極的にグローバル化を進める必要がある(同)。
4. NTTデータが提供するソリューションの事例として、ファストリテイリングのユニクロ電子商取引サイトのグローバル展開について、NTTデータは、国によって異なる商慣習をECサイトの使い勝手にどう反映させるかがポイントと考えている(NTTデータ野崎大喜担当課長代理)。
5. SANARI PATENT所見
ファストリテイリングは、カジュアル衣料専門店ユニクロを展開し、中国で委託生産も行っている。野村証券・東洋経済の会社四季報最新号によれば、海外戦略を加速中(現在の海外比率は10%)。シンガポールに合弁を設立し、2009年度内に出店する。中国は現在14店を、早期に100店体制とする。
ファストリテイリングは、NTTデータを選んだ理由として、次のように述べている(ファストリテイリング岡田章二執行役員)。
5-1 ファストリテイリングのビジネスを理解した上で、システムインテグレータの枠を超えて、システムを検討していただいた。
5-2 8カ月という短期間でシステムを構築できる体制と、コストパーフォーマンスの高さに着目した。
5-3 グローバルな対応について具体的提案を示した。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
NTTDATA 、Global IT Innovator、ファストリテイリング、ユニクロ、山下 徹

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