2008年6月19日木曜日

Japan China Cooperation in the Eastern China Sea

Japan China Cooperation in the Eastern China Sea: 経済産業省・外務省共同発表(20080618付)の海底技術開発における意義
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog ダビング10問題決着の内容(20080618記事)
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/  Zero Emission Houseの日仏競争(20080618記事)

 海底資源開発技術の高度化は、多様な鉱物資源の各国領域と公海海底における賦存の可能性確認と試掘・採掘の効率的実施のため、全世界の緊要な課題である。わが国の物理探鉱技術、特に流体資源に関する背斜構造探査技術の発揮をSANARI PATENTは期待する。

 今次日中合意の内容を政府発表の文言によって精確に把握しておくことが、今後の技術適用において必須である。

 以下、今次経済産業省・外務省共同発表を要約する。

1. この「東シナ海における日中間の協力について」(20080618付)は、日中共同プレス発表である。
2. 前文: 日中双方は、日中間で境界が未だ確定されていない東シナ海を平和・協力・友好の海とするため、2007年4月の達成された日中両国首脳の共通認識および2007年12月に達成された日中両首脳の新たな共通認識を踏まえた真剣な協議を経て、境界画定が実現するまでの過渡的期間において、双方の法的立場を損なうことなく協力することについて一致し、そして、その第一歩を踏み出した。今後も引続き協議を継続してゆく。
3. 日中間の東シナ海における共同開発についての了解(20080618); 双方は、日中間の東シナ海における共同研究の第一歩として、以下を進めることとする。
3-1 以下の座標の各点を順次に結ぶ直線によって囲まれる区域を双方の共同開発区域とする。
3-1-1 北緯29度31分東経125度53分30秒
3-1-2 北緯29度49分東経125度53分30秒
3-1-3 北緯30度04分東経126度03分45秒
3-1-4 北緯30度00分東経126度10分23秒
3-1-5 北緯30度00分東経126度20分00秒
3-1-6 北緯29度55分東経126度26分00秒
3-1-7 北緯29度31分東経126度26分00秒

3-2 双方は、共同探査を経て、互恵の原則に従って、上述の区域の中から双方が一致して同意する地点を選択し、共同開発を行う。具体的な事項については双方が協議を通じ確定する。

3-3 双方は、上述の開発の実施に必要なニ国間合意を、それぞれの国内手続を経て早期に締結すべく努力する。

3-4 双方は、東シナ海のその他の海域における共同開発をできるだけ早く実現するため、継続して協議を行う。

4. 白樺(中国名:「春暁」)油ガス田開発についての了解(20080618付): 
4-1 中国企業は、日本法人が、中国の海洋石油資源の対外協力開発に関する法律に従って、白樺(中国名:「春暁」)の現有の油ガス田における開発に参加することを歓迎する。
4-2 日中両政府はこれを確認し、必要な交換公文に合意し、早期に締結すべく努力する。双方は、その締結のため必要な国内手続をとる。

5. SANARI PATENT所見
「国間で境界が未だ確定されていない海域を平和・協力・友好の海とする」合意こそ、両国が共有する最大の知的財産であると、SANARI PATENTは考える。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Eastern China Sea、日中間協力、東シナ海、白樺、春暁

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