2008年6月16日月曜日

Results of G8 Science-Technology Ministers Meeting (2008-6-15)

Results of G8 Science-Technology Ministers Meeting (2008-6-15): G8科技大臣会合による低炭素社会実現対策
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 諸社今次事業報告における買収防衛策付議と日本企業の海外企業買収(2008-6-15記事)

 今次一連のG8大臣会合のうち、知財専門家の関心に直結するG8科技大臣会合の成果について、NIKKEI NETは次のように述べている。なお文部科学省の発表はこれから行われるが、環境省HPの冒頭「G8環境大臣の結果」は昨月26日の会合に関するものである。

1. NKKEI NETの内容(SANARI PATENT要約)
1-1 G8科技相会合(2008-6-15)は、「食料を使わないバイオ燃料の開発優先」を合意した。
1-2 温暖化防止のため、低炭素社会の実現に向けて「すべての代替エネルギーで国際協働することが有効」であるが、バイオ燃料のうち、非食料バイオマス燃料の開発を優先すべきであるとの認識において、併せて一致した。
1-3 今次会合は、G8が開く初の科技相会合であり、「地球温暖化や感染症など様々な問題に横ぐしで関係する科学技術」が主役として議論されたと強調した(SANARI PATENT注:政策の諸分野で強い「横ぐし」が必要であるが、科学技術政策・戦略がその機能を果たすことが望まれる)。
1-4 議長総括には、上記のほか次の事項が盛り込まれた。
1-4-1 「環境モデル都市」の創設
   最先端の科学技術による成果を目に見える形で示すため、二酸化炭素削減に率先して取組む「環境モデル都市」を創設して実証する。
1-4-2 政策的・資金的手段の総動員
   民間の資金拠出や、クリーンエネルギー開発事業者奨励のため、政策・資金手段を総動員する。
1-4-3 途上国の低炭素社会研究協力も求める。

2. SANARI PATENT所見
今次会合では科学技術政策の「横ぐし」機能が強調されたが、低炭素社会の実現は、食料源バイオマスとの非競合という当面の課題のほか、エネルギー需給の想定、国土・都市シナリオなど、「縦ぐし」と「横ぐし」の総合に依存している。
例えば、「都市居住選好志向や利便性・効率性の追求から、都心部への人口・資本が集中する」シナリオと、「ゆとりある生活を求めて、都心から地方・農山村への流出が進み、人口や資本の分散化が進展する」シナリオの何れに諸国の政策や国民志向が向かうか、低炭素社会の実現数値を多様に変動させる。
このような、縦・横総合の政策・戦略が洞爺湖サミットでは付議されると期待する。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
G8、科技相、低炭素社会、二酸化炭素、バイオ燃料

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