2008年6月26日木曜日

METI Guides Effective Use of Information Technology

METI Guides Effective Use of Information Technology : ITベンダーの選定も含めてIT経営のガイダンス(経済産業省20080625発表)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/ 特許庁の研究会における途上国の属地主義対策(20080625記事)
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 日立キャピタルのモノ特異的金融機能(20080625記事)

1.「IT経営ガイド」の運用開始(20080625経済産業省発表)
  発表の内容(SANARI PATENT要約)
1-1 中小企業庁では、中小企業の経営上の目標や課題に対応する効果的なIT導入、利用をどのように進めればよいか、規模。業種。業態別に理解し易くまとめたサイトを公開する。
1-2 このガイドの特徴は次の通りである。
1-2-1 多様なニーズに対応
 中小企業にとって典型的な経営課題や、日々の業務において改善した様々な「悩み」を選択肢として用意した。その選択により、自社の課題解決に適合する具体的ITのシステムおよびその導入と活用法のイメージを提示する。
1-2-2 具体的事例の紹介
 同じ経営課題を持つ同業総規模企業の成功事例を参照できる。
1-2-3 導入手順と国の施策の活用
 専門家のアドバイスの活用、地域力連携拠点利用の指針を示す。

2.IT化の7つの機能
  ガイドの冒頭に次のように述べている。
2-1 経営戦略とIT戦略の融合
2-2 現状の可視化による業務改革の推進と、IT活用による新ビジネスモデルの創出、ビジネス領域の拡大
2-3 標準化された安定的IT基盤の構築
2-4 ITマネジメント体制の確立
2-5 IT投資効果の仕組みと実践
2-6 IT活用の人材育成
2-7 ITに起因するリスクへの対応

3.行動指針
  次の20項目を掲げている
「IT戦略の意思決定プロセスを積極的に行う」、「IT新利用の可能性を検討する」、「新規テクノロジー、ソリューションの現状、将来動向を把握する」、「IT戦略の意思決定プロセスに経営層が積極的に関与する」、「ITの動向を把握し、定期的に意見交換する」、「標準化された安定的なIT基盤を構築する」、「全社的視点からIT投資の実行を推進する」、「全社横断的なIT戦略の立案・決定・管理のプロジェクトチームを組織する」、「役割を江井各にした上で組織体制を構築する」、「ベンダーの選定方針や評価基準を定め、取引の透明性を高める」、「対社内に、IT投資の考え方や判断基準を定め、必要性を説明する」、「IT投資の効果を測定する」、「IT投資の効果を事前事後にサイクルとして分析する」、「社員のITスキルを向上する」、「IT部門の人材を客観的に評価する」、「経営とITを架橋する人材の要素を明確にする」。

4.SANARI PATENT所見
  この指針自体が、今後継続的に整理・革新されると予測する。これはIT利用者に対する指針であるが、ITベンダーに対する指針も必要である。最近は、
SaaSを推奨する行政動向もあり、中小企業が自前のITシステムを自己構築することなくソフトウェア利用できる点で、中小企業者にとって簡便であるが、現在は大企業を主たる相手先としてSaaSシステムを推進しているNECや日立ソフトウェア、さらにKDDIを含めて、中小企業指向が望まれると共に、多くのITベンダやITコンサルも、この指針を十分に具現されるよう期待する。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
METI、NEC、日立ソフトウェア、KDDI、IT経営、中小企業庁

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