2008年5月18日日曜日

Aspartame in the Metabolic Generation

Aspartame in the Metabolic Generation:メタボ時代のアスパルテ-ム関係特許発明
弁理士 佐成重範 Google検索SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog うつ病関係の特許発明(2008-5-18記事)

  ノ-カロリ-・ノ-砂糖が標榜されるメタボ時代で、SANARI PATENTでも甘味料は「味の素のパルスイ-ト」を用いている。パルスイ-トは  、味の素の株主優待・新製品プレゼントで知ったが、1.2gづつの小型袋に小分けされていて使い易い。1.2gであるが、砂糖6gと同じ甘さで、カロリ-は12分の1と示されている。「PAL SWEET DIETは味の素のアスパルテ-ムの登録商標です。アスパルテ-ムは、アミノ酸から生まれた甘味料です。パルイ-ストの甘さの約6割はアスパルテ-ムに由来するものです」と、流石に明確な表示である。

 WIKIPEDIAには、「アスパルテ-ムの甘味は砂糖の約200倍」と記述しているから、上記の味の素記述の倍率はかなり控え目とも見られる。

 アスパルテ-ムは米国のサ-ル薬品が1965年に開発し、味の素が製法を開発して世界的に製法特許を有した。米国FDA(Food and Drug Administration:食品薬品局)は、「経口摂取されたアスパルテ-ムの大部分は分解・代謝せず排泄される」と審査し、その後の40年余の全世界使用を経て疫学的に「欧州での疫学調査の結果、アスパルテ-ムの発癌性を示すデータは発見されなかった」と発表している(2006-5-8)。

 ここでは、わが国におけるアスパルテ-ム関係特許公開を見る(SANARI PATENT要約)。

1.森下仁丹「シ-ムレスカプセル」(公開日2008-2-7)
喉に爽快感および潤いを与え、ミントによる初期刺激を緩和したシ-ムレスカプセルを提供する。解決手段として、甘味剤、フレ-バ-およびミントを含む内容物と、これを被覆する皮膜とを含む。

2.田辺三菱製薬「造粒物」(公開日2008-1-17)
口腔内でザラツキ感がなく、優れた口溶けを有しながら、薬物の苦味を抑制しした造粒物を提供する。解決手段として、アスパルテ-ム、スクラロ-ス等の甘味剤、流動化剤を用いる。

3.ペプシコ「ゼロまたは低カロリ-飲料・食品におけるエリスト-ルおよびD-タガト-スの使用」(公開日2008-1-10)
完全カロリ-飲料または食品の味に実質的に類似する味を有する、ゼロまたは低カロリ-飲料・食品を提供する。解決手段として、複数の非栄養性甘味料(SANARI PATENT注:「複数」用いるのは、各甘味料の風味の特徴を最適調合するためと解する)と、糖アルコ-ル、D-タガト-スを用いる。

4.小林製薬「口中清涼化組成物」(公開日2007-8-30)
清涼化剤および甘味剤を含む組成物において、安定性、すなわち、甘味剤が沈殿せず見た目が良いことに優れ、食感が良く、さらには清涼感の持続性に優れた口中清涼化組成物を提供する。解決手段として、ジペプチド甘味剤、特にアスパルテ-ム、中鎖脂肪酸トリグリセライド等を用いる。

5.SANARI PATENT所見
サッカリンと対比すると、その発見は1879年に遡り、戦中戦後、愛用されたが、発癌性を指摘する実験結果が流布されて使われなくなった時期があり、その後、2000年に米国国立衛生院(NIEHS)が発癌物質リストから削除したけれども、好感されないイメ-ジが残存した。発癌性の試験は現在、極めて厳密に行われるが、SANARI PATENTがJFDA(食品薬品安全センタ-)常任監事在任のころには、コ-ヒ-についてまで発癌性を指摘するレポ-とが発表された。しかし、上記サッカリンの場合と同様、過度の高濃度で実験動物に強制投与した結果の異常には措信しない見識も培われてきた。
  毒性(日本では安全性という語が好まれる)は合成化学物質に限らず、在来食品の過剰摂取も広義の毒性を有するから、現在のメタボ流行は奨励さるべきである。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Aspartame、FDA、森下仁丹、田辺三菱製薬、ペプシコ、小林製薬

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