2008年2月26日火曜日

The Roles of Government and Industry

The Roles of Government and Industry:官民関係の在り方にについても多様な発言:2月の経産省産構審・情報経済分科会合
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com  Google検索SANARI PATENT
  
  内閣知財戦略本部は、産学官連携を毎回強調しているが、「官官連携」が重要という発言に重みがある。NRI、リコ-、IBM、日立、NTT、電通など、情報のネット、機器、コンテンツにわたる諸分野の、官民関係に関する発言の幅も広い。

2-9ソフトとハ-ド((2008-2-25から継続)
ソフトかハ-ドかという二者択一ではなく、グロ-バルな視点から、両者をバランスよく見ていくことが必要である。(SANARI PATENT 考察:内閣知財戦略本部が強調する「ソフトパワ-」すなわち、「ハ-ドパワ-に対するコンテンツパワ-のソフト」と、「ハ-ドウェアに組込まれたソフトウェアのソフト」という、2面のソフトとハ-ドのバランスを指摘した意見と解する)。

2-10 官民の役割分担
官と民の役割分担については、答えが出ていない。インタ-ネットやGPS、燃料電池などは、技術的には民が開発したものではない。(SANARI PATENT 考察:米国の軍事開発等の国家機構開発が強く意識されている感がある)。官のプロジェクトにも民間人が携わっており、要は人の問題ではなく資金の問題である。サムスンは、日本の経済産業省と総務省が一緒になったような会社であり、それが日本でできないのが、弱みでもあり強みでもある。問題は、官が政治を見過ぎて、やることがしょっちゅうぶれていることである。昔の通産省のように、しっかりとした方向性をもってもらいたい。(SANARI PATENT 考察:この発言も、グロ-バル環境変化の急速と、わが国内の諸条件の著変との相関のもとで具体的に対照しないと理解し難い)。

2-11 感性と論理性
住基ネットの例でも分かるように、一つの省だけでできないことは明らかなので、各省で協力すべきである。(SANARI PATENT 考察:ここで論じている「情報」がその最大の事例で、情報通信省は結局できないが、現在最大の課題は、文化庁所管の著作権と情報流通の調整であり、これをさておいて情報経済論は成立しない)。感性と論理性は両方とも大事だが、官はやはり論理性をもってしっかりとしたシステムを、経済産業省も一緒になって作りあげるべきである。

2-12 わが国の得意とするところ
この分科会の対象範囲は極めて広く、いくつかの柱を立てて議論する必要がある。そのためには、わが国の得意とするところを特定した上で、日本国内だけでなく世界中でその役割を果たしていくことが重要である。
日本の「ものづくり」は間違いなく高機能であるから、世界中が喜ぶものを作る必要がある。BRICSやアフリカが飛びつくようなものを作るべきである。(SANARI PATENT 考察:ものづくりによる製品は、先進国において高いシェアを持つものが多いが、BRICSやアフリカには今後、わが国計画の資源依存が急速に高まるから、これら新興国のニ―ズの的確な把握が先ず必要である)。
〔以下2008-2-に継続〕
(この記事修正のご要求やご意見は、sanaripat@nifty.com に、ご記名ご送信ください)
government、NRI、リコ-、IBM、日立製作所、NTT、電通

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム