2008年2月15日金曜日

Quality of IP TV Phone Service

Quality of IP TV Phone Service :IP テレビ電話サ-ビスの品質に関する国際標準化、研究開発競争
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com  Google検索SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog/ 知財目的M&Aへの対処(2008-2-14)

次世代Networkで最も注目されるIP テレビ電話サ-ビスについて、総務省資料の考察を進める。資料の性格については、このサイトの2008-2-13ご参照。

1. IP テレビ電話サ-ビスの品質(SANARI PATENT要約)
1-1 端末の多様化やMulti Mediaサ-ビスの提供が進む環境のもとで、動画像が付加されたIP 電話サ-ビス(これを「IP テレビ電話サ-ビス」という)について、利用者がサ-ビスを選択するために、その品質を客観的に示す端末が必要である。
1-2 現状は、ITU-Tにおいて、IP テレビ電話サ-ビスの総合品質評価モデルについて国際標準化勧告(G.1070)がなされ、引続いてパラメ-タ等の算出方法の検討が進んでいる。IP テレビ電話サ-ビスはこれから本格化するもで、現時点においては、電気通信番号を使用する場合はその使用する番号に課せられた品質に関する技術基準を適用すること、すなわち、現在の技術基準に従うことが適当である。
1-3 将来に向けては、映像Mediaの品質を定量的に評価するための品質尺度および評価法に関するTTU-T等の標準化の進捗状況や当該サ-ビスの普及状況に応じて、必要な課題を明確化しながら検討を行うことが望ましい。
1-4 なお、ITU-T国際標準化勧告(G.1070)の概念はおおむね次の通りである。
1-4-1 モデルに入力する「音声品質パラメ-タ」→ 符号化方式・符号化ビットレ-ト、パケット損失率、遅延時間、音量・エコ-量
1-4-2 モデルに入力する「映像品質パラメ-タ」→ 符号化方式・符号化ビットレ-ト、パケット損失率、遅延時間、画像解像度、画面サイズ
1-4-3 音声品質モデル、映像品質モデル、Multi Media品質統合モデルによって、総合品質推定値を得る。

2. SANARI PATENT所見
2-1 米国Advanced Video Communications Inc.と、日本の株式会社E-Times Technologiesが提携して、「最大4人までテレビ電話が利用可能」などの無料提供新システムをWeb PRしている。SANARI PATENTの推定では、広告収入による類似新ビジネスが続出すると考える。例えば、アカデミ-・ジャパン株式会社(大阪)は、IP テレビ電話サ-ビスの主な特徴として、「国内・国際、共に料金無料」「国内多地点同時TV会議可能」「異なるProvider間の接続可能」などを謳い、「在宅勤務接続にも最適」としている(SANARI PATENT 注:特許審査官の在宅勤務は米国特許商標庁が計画し、韓国でも実施している)。
2-2 Wikipediaは、次のようにIP テレビ電話サ-ビスを解説している。(SANARI PATENT要約)
「IP テレビ電話は、ビデオ信号をInternet Protocol Networkで伝送するが、Broad Band回線に接続するIP電話機の形態を採るものが多く、15~30 Frame/s程度を送受信できるものが多い。特に光ファイバをアクセス回線とする場合、動画の円滑性はほとんど問題ないレベルに到達している。」
2-3 知財事件裁判の管轄集約に際して、地方ではテレビ会議システムを使用できる旨の国会答弁がなされたが、IP テレビ電話サ-ビスの機能範囲は広汎と考えられる。
(サイト上でのコメントはお受けしておりませんが記事修正のご要求は、sanaripat@nifty.comにご送信下さい)
Multi Media、IP テレビ電話、 IP TV Phone、ITU-T、国際標準化

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